石原さとみ:自身初の検事役で3年ぶり連続ドラマに“復帰” 2024年4月期「Destiny」 脚本は「Dr.コトー診療所」の吉田紀子 

2024年4月期の連続ドラマ「Destiny」で主演を務める石原さとみさん=テレビ朝日提供
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2024年4月期の連続ドラマ「Destiny」で主演を務める石原さとみさん=テレビ朝日提供

 俳優の石原さとみさんが、2024年4月期に放送されるテレビ朝日系のドラマ「Destiny」(火曜午後9時)で連続ドラマに3年ぶりに〝復帰”することが11月27日、明らかになった。自身初の検事役で、“愛する人は私がこの手で守り抜く”という強さと覚悟をもった新時代のヒロインを演じる。

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 2022年4月に第1子を出産したことを発表していた石原さん。連続ドラマへの出演は、2021年4月期の「恋はDeepに(日本テレビ系)以来3年ぶり、同局のドラマへの出演は、2010年の「霊能力者 小田霧響子の嘘」以来、14年ぶりとなる。

 脚本は、ドラマ「Dr.コトー診療所」(フジテレビ系)シリーズや映画「涙そうそう」(2006年)、「ハナミズキ」(2010年)などで知られる吉田紀子さんが手掛ける。吉田さんにとって、初めて“検事”の世界を舞台にした完全オリジナルのサスペンスラブストーリーとなる。演出は、映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」(2009年)、「潔く柔く」(2013年)などを手掛けてきた新城毅彦さんが担当する。

 石原さんが演じる主人公は、横浜地方検察庁中央支部の検事、西村奏(にしむら・かなで)。奏は中学生の時、検事の父を亡くし、母の故郷である長野県に移り住み、そのまま地元大学の法学部に進学。そこで出会った4人の仲間と司法試験に向けて苦楽を共にし、青春を謳歌しながら絆を深めていった。しかし、司法試験資格のためのロースクール入試を間近に控えたある日、死亡事件が起こる。

 それから12年の月日が流れ、念願の検事になって6年、35歳になった奏の前に、あの事件以来、消息不明だった同級生が現れ、再び“過去”と向き合うことになる。多くの疑惑に包まれた「大学時代の事件」と対峙(たいじ)したことをきっかけに、新たに見えてくる20年前の「父の死の真相」、仲間たちの秘密の顔と、恋人との再会……。一見バラバラに見える出来事が一本の線でつながった時、物語は思いがけない方向へ進んでいく……という20年の時をかけるサスペンス・ラブストーリーとなる。

 出演にあたり、石原さんは「3年ぶりの連ドラに不安と緊張がありました。ですが、脚本の吉田紀子さんとプロデューサーの中川(慎子)さんが作成された企画書に驚かされました」といい、「最終回までの流れと共に、主人公・奏をはじめ、全キャラクターの生い立ちから現在に至るまでが細かく書かれていました。それぞれの人間性が良く分かり、全体感も把握でき、先の展開の内容の濃さに大変驚きました」と明かした。さらに「現場では、出演者、そしてスタッフの皆さんの熱量とミリ単位のこだわりにうれしさと勇気をいただきました」といい、「4月放送なのでまだ先ですが、心を踊らせながら共に放送を待ち望んでもらえたらうれしいです」とコメントしている。

 脚本の吉田さんは「わりと長いこと脚本を書いていますが、最初にこのドラマの企画を聞いた時には、目の前が真っ白になりました(本当です)。主役が女性検事。さらに、ラブサスペンスのオリジナル脚本。本格的に法曹界を描くのは初めてでしたし、おそらくその知識は小学生レベル」と躊躇(ちゅうちょ)したことを告白。

 しかし、「数日間悩んだ揚げ句、ふと一本の古い無声映画を思い出しました。20代の頃、劇場で見た活動弁士&楽団付きの『滝の白糸』。若き日に恋に落ちた法学部の学生と、旅回り劇団の女優。女優は苦学生の彼を助けるために学費を援助し、彼は無事司法試験に合格する。だがその2人が、数年後に出会った時には……。この映画が、抜群に面白く、その頃はまだ脚本家にもなっていない私でしたが、家に帰り、そのプロットを、記憶が鮮明なうちにと、必死に書き留めたほどでした」とエピソードを明かし、「そんな“運命に翻弄されるような恋人たちの話”を書けないか……。しかもピュアなラブサスペンスを」と作り上げた脚本だと明かした。

 石原さんに対しては「彼女の芯の強さと純粋さ、そして類まれなる存在感と目力は、きっとシナリオに命を吹き込んでくれることでしょう。書き上げてしまった今は、一ファンとして、観客として、ドラマを拝見しようと思います。とても楽しみです」と語っている。

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