テレビ朝日:4月から水曜深夜に「シン・時代劇」枠 東映と総力を結集 第1作は手塚治虫の隠れた名作を実写化「君とゆきて咲く~新選組青春録~」

手塚治虫の「新選組」のビジュアル
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手塚治虫の「新選組」のビジュアル

 テレビ朝日が1月16日、4月から水曜深夜のエンタメゾーン「スーパーバラバラ大作戦」に、新たなドラマ枠を開設することを発表した。現在バラエティー番組「チョコプランナー」を放送中の毎週水曜深夜0時15分~同45分の枠(関東ローカル)で、同局と東映が総力を結集し、ニュースタイルの歴史エンターテインメント「シン・時代劇」を送る。新枠の第1作は、マンガ家・手塚治虫の隠れた名作「新選組」(1963年)を実写化し、「君とゆきて咲く~新選組青春録~」という題で放送する。

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 手塚治虫の「新選組」は、新選組が現在ほど評価されておらず、それぞれの人物像もまだあまり知られていない時代に発表された作品。手塚治虫自身、マンガ全集のあとがきで「まだ新選組や沖田総司が、現在ほどブームになる以前、まだ勤王の志士から見れば悪役然としていたころ」と回想している。

 史実を織り交ぜながら隊士たちの葛藤を描いており、近藤勇や沖田総司、芹沢鴨をはじめとする実在の人物も登場するが、主要人物となるのはオリジナルキャラクターの若き隊士2人、深草丘十郎(ふかくさ・きゅうじゅうろう)と鎌切大作(かまぎり・だいさく)。父を斬殺された丘十郎は、剣の腕を磨いて仇を討つべく新選組に入隊する。その入隊試験で知り合ったのが、クールな少年・大作。出自は不明だが、剣の腕はピカイチの大作は期待の大型新人として新選組に迎え入れられる。2人は熱い友情を育んでいくものの、いつしか時代の波に翻弄(ほんろう)され、互いに殺し合う運命となる。

 脚本は、映画化もされた人気ドラマシリーズ「美しい彼」(MBS・TBS系)で、男子高校生たちのすれ違う心情を繊細かつみずみずしく描いた脚本家・坪田文さんが担当。演出は、映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」(2019年)や、ドラマ「未来への10カウント」(テレビ朝日系)などで青春群像劇を描いてきた河合勇人さんが務める。

 東映協力のもと、ドラマの撮影は“時代劇の聖地”として知られる京都・太秦の東映京都撮影所で実施。太秦の地から生まれる新作とあって、時代劇ファンをうならせるような本格的な作品を目指す。一方で「斬新な殺陣」や「流麗な剣舞」など、これまでの時代劇にはない要素を取り入れ、新時代の“シン・時代劇”と銘打つ。

 丘十郎や大作らを演じるキャストは発表されていないが、今作のメインキャストは全て男性で、ネクストブレーク必至の次世代キャストをそろえるという。また、丘十郎と大作を取り巻く仲間の一人を演じるメインキャストを、オーディションで選出する。

 オーディションの模様は、同局の視聴者参加型バラエティー「お願い!ランキング presentsそだてれび」(月~木曜深夜0時45分)内で、毎週火曜深夜に放送中。審査員であり、応募者たちの演技指導は、声優であり舞台演出家としても活躍する三ツ矢雄二さんが務めている。

 なお、現在水曜深夜0時15分~同45分に放送中の「チョコプランナー」は、4月から日曜午後11時55分の枠に移動する。

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