新空港占拠:前作「大病院占拠」の鬼たちをまとめておさらい(ネタバレあり)

「新空港占拠」に登場する“獣”たち=日本テレビ提供
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「新空港占拠」に登場する“獣”たち=日本テレビ提供

 櫻井翔さんが主演を務め、2023年1月期に放送されて人気を博した連続ドラマ「大病院占拠」(日本テレビ系、土曜午後10時)。巨大な病院を舞台にした立てこもり事件という緊迫感あふれるストーリーとともに、話題を呼んだのが、鬼の面をかぶった犯行グループ「百鬼夜行」の正体だった。同じく覆面をした武装集団“獣”が事件を引き起こす続編「新空港占拠」(同)もスタートする中、あえて前作の「百鬼夜行」の正体を振り返ってみたい。

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 ◇以下ネタバレがあります。

 「大病院占拠」は、色で分けられた鬼の面をかぶった武装集団「百鬼夜行」に占拠された大病院を舞台に、櫻井さん演じる神奈川県警刑事の武蔵三郎が人質を救うために犯人に立ち向かうというストーリー。リーダー格の青鬼を筆頭に、赤鬼、白鬼、黄鬼、黒鬼、灰鬼、桃鬼、緑鬼、橙鬼、茶鬼の10人が大病院に立てこもった。

 最初に鬼たちの正体が明らかになったのは第3話。百鬼夜行の最年長で、チームの精神的な支えでもある緑鬼(周防誠)を演じていたのは、村上淳さん。血の気が荒く、キレやすい乱暴者、橙鬼(加賀流星)を演じていたのは、森田甘路さん。流星の兄で神経質であらゆる変化を敏感に感じ取る茶鬼(加賀雄吾)を演じていたのは、「ラバーガール」の大水洋介さんだった。

 続く第4話では灰鬼、桃鬼の正体が明らかに。灰鬼の正体は、大病院を占拠された直後に、序盤で鬼たちに銃殺されたはずの心療内科医の常陸潔(水橋研二さん)で、桃鬼の正体は、娘の亜理紗(浅川梨奈さん)だった。

 そして第5話では、残る立てこもりメンバーの正体が明かされた。リーダー格の青鬼の正体は人気グループ「Sexy Zone」の菊池風磨さん演じる大和耕一、赤鬼こと美作孝は忍成修吾さん、白鬼(日向ゆり子)は真飛聖さん、黄鬼(摂津公明)は柏原収史さん、黒鬼(伊予みさき)はベッキーさんが演じていることが判明した。

 全員の正体が明らかになったかと思いきや、警察内の内通者・紫鬼の存在が発覚。正体は武蔵と行動を共にしてきた若き捜査員の相模俊介(白洲迅さん)だった。そしてストーリーが進むにつれて、「百鬼夜行」の鬼たちは決して血も涙もないただのテロリストではなく、いずれも感染症対策のためのワクチン開発計画「P2計画」によって人生を狂わされた人々であることが判明していく。

 視聴者は物語の行く末に加えて、鬼たちを誰が演じているのかというところも楽しんだ。口元や耳の形などからSNSにはさまざまな推理や考察が飛び交い、話題を呼んだ。唇の形からあっさりバレてしまった鬼から、さまざまな候補が挙がってギリギリまで正体が判明しなかった鬼まで、これまでのドラマにはない楽しみ方ができたといえるだろう。

 現在放送中の続編「新空港占拠」は、神奈川県初の国際空港として作られた「かながわ新空港」を獣の面をかぶった武装集団が占拠したことから物語が始まる。現在、龍、蛇、鶏、虎、猿、馬、猪、牛、兎、羊と10人の“獣”が登場しており、第1話では早速蛇の正体が明らかに。前作で武蔵とともに事件解決に奮闘しつつも、ラストで謎めいた行動を取っていた駿河紗季(宮本茉由さん)であることが判明。視聴者を驚かせた。前作よりも速いペースで正体が明かされているだけに、今後もより緊張感あふれる展開が期待できそう。意外なキャスティングがあるのか、前作の紫鬼のように秘密を持ったキャラクターが新たに登場するのか。今後にも注目したい。

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