薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
バンド「ヨルシカ」のミュージックビデオ(MV)などを手掛ける映像クリエーターチーム「Hurray!(フレイ)」が映像統括を担当し、「ラブライブ!」などの花田十輝さんが脚本を手掛けるオリジナル劇場版アニメ「数分間のエールを」が制作され、2024年初夏に公開されることが分かった。石川県を舞台にモノづくりの楽しさ、苦しみを描く青春群像劇で、声優の花江夏樹さんがメインキャラクターの男子高校生・朝屋彼方(あさや・かなた)、伊瀬茉莉也さんが女性教師の織重夕(おりえ・ゆう)をそれぞれ演じることも発表された。
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同作は、MV制作に没頭する男子高校生・朝屋彼方がある日目にしたストリートライブに感動し、その曲のMVを作りたいと強く思うようになるが、歌っていたのは音楽の道を諦めた女性教師・織重夕だった……という展開。
Hurray!のメンバーであるぽぷりかさんが監督、おはじきさんが副監督、まごつきさんがアートディレクターを務める。ボカロPのVIVIさんが劇中で織重夕が歌う楽曲を手掛け、シンガー・ソングライターの菅原圭さんが織重夕の歌唱を担当する。
ぽぷりか監督は、同作の舞台である石川県出身で、令和6年能登半島地震について「今回被害にあった全ての方にお見舞いを申し上げます。本作は金沢や羽咋を舞台にした作品で、僕自身も石川の出身です。失われてしまったものは戻らないものも多いですが、一刻も早く、被災した方が心休まる生活を送れるようになるのを祈っています」とコメントを寄せている。
監督:ぽぷりか▽副監督:おはじき▽アートディレクター:まごつき▽脚本:花田十輝▽歌唱楽曲制作:VIVI▽制作:Hurray!×100studio
朝屋彼方:花江夏樹▽織重夕:伊瀬茉莉也▽歌唱アーティスト:菅原圭
会った事もなかった人に「Hurray!さん映画作りましょう」と言われてもう3年がたちました。降って湧いたようなありがたいお話に感謝をし、全てをかけて作る覚悟を決め、これっきりかもしれないから本当に言いたい事を、と考えた末にテーマに選んだのは“創作活動とそれへの激励”です。こんな時代に、趣味にしろ仕事にしろ何かを作って生きていくのは本当に大変で、だからこそ初めて作った時の熱や、それに浮かされて生きる毎日はとても尊いものです。もう辞めてしまった人も、まだ続けている人も。無責任に「続けた方が良い」なんて言いたいわけじゃないけれど、どうか何かを作った時の経験や喜びが、あなたを明日に運んでくれますように。
とある映画監督に憧れて絵を志し、その人を追って大学を決め、たどり着いた石川県の美大でHurray!の仲間と出会いました。3人で創作に没頭し8年。たくさんの応援や巡り合わせがあり、自分で映画を作れるチャンスをいただけました。永遠に続くものはなく、いつかは僕らも終わってしまうかもしれないから、だから今全力の3人で60分を届けられる事を本当に奇跡のように感じています。あの監督の映画は、僕の人生を大きく変えました。僕らの作品にそこまでのパワーがあるかは分かりませんが、でもせめて「明日また頑張ってみようかな」と思ってもらえるような作品になれたらと願っています。
アートディレクションを担当したまごつきと申します。この映画をどういう雰囲気の絵にするか決める時「実際のモノづくり」ってどんなものだろう?という所から考えました。人によるとは思いますが私の中ではモノづくりとは本当に地味で、泥臭いものです。日々の生活と同じように淡々としていて、でも時には劇的で。良い事も悪い事も起こる、当たり前ですが現実的で等身大なものです。この作品は私たちが生きている現実が舞台の、地に足のついたモノづくりのお話です。遠い世界の選ばれた天才の話ではなく、見てくださる方に自分事として捉えていただける作品になってほしい。なのでビジュアル面でもどこか「この光を知っている」と距離の近さを感じていただけるものになればと思い各シーン制作しました。映画を見終えた後、地続きの現実が少しだけ柔らかく色鮮やかに見えたら本望です……!
Hurray!のお三方が作ったPVに込められた、純粋でみずみずしい作ることへの情熱。その思いを濁すことなく、伝えることを心がけて執筆しました。ここにあるのは、自分の声で、自分の絵で、自分の思いで、誰かの心を動かしたい。折れそうな誰かの心を支えたい。そんな純粋な応援したいという気持ちです。ぜひ、その思いを受け取っていただければと思います。
マンガを読んだり、映画を見たあとに、ごくまれに「よっしゃ、がんばるぞ」とやる気が湧いてくるエナジードリンクみたいな作品に出会うことがありますが、この作品がまさにそうだと思います。そんな作品に劇中歌として携われて本気で光栄です。「ぽぷりか、そしてHurray!。あ、ありがとう」と伝えたいです。ミュージックビデオ作りを軸にしたお話ではありますが、なにかを夢見たり、諦めたり、それでも踏ん張ったりすることは多くの方が共感できる普遍的なテーマなので、誰もがきっとエナドリ気分を味わえるはずです。ぜひ劇場でご覧ください!
今回、朝屋彼方役を演じます花江夏樹です。オーディションでこの作品の資料を読ませていただき大変感銘を受けました。何かを作り出す事に対する情熱やその大変さ、期待や不安に一喜一憂する、誰しもが感じる思いを美しい映像と音楽に乗せて繊細に描かれている今作。さまざまな方に見ていただきたいと思います。きっと背中を押され、未来に向けて走り出せるのではないでしょうか!
オーディション資料を読んだ時、この作品に携わらせていただきたいと強く思いました。私の周りにいる大切な人たちの顔が次々と浮かび、さらに私を応援してくれているファンの皆さんの顔も浮かんできて、その人たちに届けたい、ぜひ見てほしいと思ったからです。私の演じた<織重夕>の晴れることのない曇り空のような空気感は今まで演じたことのない人物像でした。彼女の心の叫びが、一歩前へと踏み出す勇気になりますように。公開をどうぞお楽しみに!!
「数分間のエールを」にて織重夕の歌唱を担当させていただきました、菅原圭です。今回キャラクターとしての歌唱が初の経験で、制作の方々と話し合いながらつくっていきました。場面場面で、さまざまな葛藤を抱き揺れ動いている彼女なら“きっとこう歌う!”と、自分の歌から織重夕の歌になっていくことは、今までにない感覚でとても刺激的で、彼女のその時々の気持ちが曲ごとに乗っているので、個人的には歌詞も考察しがいがありました。この曲や作品が、皆さんの何かを始めようという気持ち・揺れている気持ちを支え包み込む、エールのように作用したらうれしいです。
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