ブギウギ:衝撃! “茨田りつ子”菊地凛子がラインダンス 練習に1カ月「踊りもいける」? 羽鳥の作曲二千曲記念パーティーの舞台裏

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第24週の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第24週の一場面 (C)NHK

 趣里さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第112回(3月11日放送)では、羽鳥善一(草なぎ剛さん)の作曲二千曲記念ビッグパーティーの場面が登場した。ステージでは、普段は動かずにしっとりとブルースを歌う茨田りつ子(菊地凛子さん)が、サプライズでラインダンスを披露。羽鳥(草なぎさん)が盛り上がってダンスに参加し、すっ転ぶというハプニングも描かれた。かなりアドリブもあったというパーティーシーンの舞台裏について、制作統括の福岡利武さんが語った。

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 ◇菊地凛子も驚きのラインダンス「私、ついに踊るのか」

 劇中の「羽鳥善一 作曲二千曲記念ビッグパーティー」は、羽鳥のモデルとなった服部良一さんの史実に基づいているという。実際には1951年、「服部良一作曲2000曲記念ヒット・パレード」と銘打たれたコンサートが日本劇場(東京都千代田区)で開催され、スズ子のモデルとなった笠置シズ子さんや茨田りつ子のモデルとなった淡谷のり子さんも出演した。

 福岡さんは「服部さんの作曲2000曲記念のコンサートがあって、サプライズでみんなでラインダンスを踊ったという記事を見まして。服部さんは、とても喜んでいたということでした」と明かす。

 さらに「(記事に)淡谷のり子さんがとても楽しそうに踊っている写真が載っていまして。普段、踊りながら歌う方ではないんですけれど、なぜ淡谷さんはこんなに楽しそうなんだろうと。りつ子のエピソードにもなりますし、やってみたいなと」とこの場面を物語に盛り込むことにした。

 それを聞いた菊地さんの反応は、「大変驚いていました。私、ついに踊るのかって(笑い)」といい、「そんなに踊れないんですけど」と不安そうな菊地さんに、「(サプライズなので)そんなに踊れなくていいんですよ、と説明させていただきました」と語る。

 練習は「(撮影の)1カ月くらい前からスタートして、ことあるごとにラインダンスをされていました」と振り返る。

 「かなり入念にやってらっしゃった。とても体力を使うので」といい、めきめき上達し、「菊地さん、脚がしっかり上がるんです。撮影前はとても緊張するとおっしゃっていましたけれど、きれいに踊られていて、すてきでした。カッコいいステージになったなと思います。りつ子は“踊りもいける”というところを表現されたのかなと思います」と菊地さんの“俳優魂”をたたえる。

 撮影を終えると、「ラインダンスって後ろに回した手でお互いを支えながら踊るので。一体感が生まれますし、(スズ子の)家で練習するところから2人共(りつ子とスズ子)、楽しそうにしてらっしゃいましたね」と2人の絆も深まったという。

 ◇「これが本当のサプライズだ」は草なぎ剛のアドリブ 転ぶシーンにも“プロ魂”

 パーティーのシーンでは、主役の羽鳥(草なぎさん)が盛り上がってステージに乱入し、すっ転んで「これが本当のサプライズだ」とはしゃぐ場面が登場する。

 この場面は草なぎさんのアドリブだった。「草なぎさんは趣里さんと菊地さんの踊りを見てすごく喜んでいました。それを見て自分も思い切り脚を上げて転ぶというのを思いつかれたのかなと思います」と推察する。

 台本では「善一は脚は上がってないがとても楽しそうにしていて、それで笑いをとるという感じでした」というが、「草なぎさんは、へっぴり腰で踊り続けただけじゃ終われないんじゃないかと思われたのでは。現場で思い切りコケるというのを思いついて、こうした方がより面白いじゃないかと(提案された)」と想像する。

 さらに、コケ方がとても上手だという。「よく見ると、転ぶときに大きく脚を上げているんですよ。着地の脚をうまく上げて転んでいて、楽しくて勢い余った感じも表現されている。ちゃんとけがしないように受け身しつつ、すごく上手にアクションされていました。転んだときは現場はびっくりしましたけれど、『全然大丈夫です』とおっしゃっていました」

 羽鳥はスズ子とりつ子のサプライズのラインダンスを見て、「よ~し、やられたらやり返すぞ」とステージに乱入。すっ転んだ後は「これが本当のサプライズだ」「目には目を歯には歯をだ」と叫ぶ。

 このせりふももちろん「そもそも転ぶ展開が(台本に)書かれていないんですから、草なぎさんのアドリブです。ご自身の気持ちで出たせりふでしょうね」と語った。

 これが最終回でもいいのではないか思うくらい盛り上がったパーティーシーンの後、第24週では愛子を巡るある騒動が描かれる。まだまだスズ子の活躍を見守っていきたい。

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