中村倫也:「ブギウギ」の“飛び道具”? “クセ強”ディレクター・沼袋役でサプライズ登場 ダジャレは「心を無にして言いました」

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で沼袋勉を演じる中村倫也さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で沼袋勉を演じる中村倫也さん(C)NHK

 俳優の中村倫也さんが、趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の3月18日放送の第117回に、丸の内テレビのディレクター、沼袋勉役でサプライズ登場。中村さんが、自身の役どころやヒロインの趣里さんの印象などについて語った。

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 ◇沼袋は「巻き込み型のキャラクター」

 中村さん演じる沼袋は、スズ子に年末の歌番組「オールスター男女歌合戦」への出演をオファーする役どころ。

 出演が決まった時のことを振り返り、中村さんは「ピンポイントで出てきて場を乱す、だけどヒロインの人生において一つのきっかけともなるという、絶妙な役をいただきました。ピンポイントながらも意外とタスクが多い役で、楽しみだなと思うのと同時になかなか大変でもありました」と説明。

 「いいバランスでちゃんと『飛び道具』としていられたらいいですね。これまでずっとやってきたスズ子役の趣里さんをはじめ、他のキャストのみなさんともいい具合に絡んでいけたらと思って撮影に臨みました」と語る。

 沼袋は、薄い色が入ったサングラスをかけ、ボリュームのある髪形で、大きな声で「ガハハ」と笑い、ダジャレを連発するという“クセ強”キャラクター。中村さんは「役についていろいろ考えたのですが、最終的に何でもいいや!と(笑い)」と明かす。

 「沼袋のように『正しいのかどうかよく分からないけど、場がその人のアイデアに支配されて、面白いんじゃないかと思わせる人』って、たまにいると思うんです。こういう声が大きい人は、なぜか案が通るという感覚もありますね。この人すごく楽しそうにアイデアを説明するな~という、巻き込み型のキャラクターだということだけを思って現場に入りました」

 ダジャレについては「心を無にして言いました」といい、「ダジャレを言う人は、笑いが取れるかどうかじゃなく、とりあえず思いついたことを口に出しますよね。だから何も考えずにやりました。この役はギリギリすべってるぐらいがちょうどいいんです。沼袋だけ見たら『なんだコイツ!?』ってなりますが、スズ子や周りの人が『敏腕ディレクターだから』と褒めてくれるのでバランスが取れているんじゃないかと思います」と語った。

 ◇事務所の後輩・趣里は「立派なヒロイン」

 「ブギウギ」はNHK大阪放送局で制作されているが、中村さんにとって「僕が18、19歳のときに出演させていただいた朝ドラ『風のハルカ』(2005年度後期)の撮影で通った思い出の場所」という。

 「景色が変わったところもありますが、一つ一つが懐かしいです。久しぶりに参加して、朝ドラはやっぱり撮るものが多いので、すごく撮影が速いですね。そこに途中参加するのは、長いこと回している大縄跳びに入るようなものです。朝ドラの大縄跳びは速い上に縄が3本回っているようなものなので、引っかからないように、速いテンポ感の中でどのように加わっていくかという点で、とてもやりがいがありました」

 中村さんは、趣里さんと同じ芸能事務所「トップコート」に所属しており、趣里さんは後輩にあたる。

 「趣里さんが事務所に入った頃から約10年来の付き合いです。衣装合わせのときにスタッフの皆さんに『趣里さん、頑張ってますか?』と聞いたら、みなさん、『趣里さんのお陰で!』『趣里さんじゃないと!』ということをおっしゃるんです。一緒に仕事してる人からそう言ってもらえるのは、俳優として以前の、人間としての部分の評価なので、頑張ってるんだなと思いました。こう言ってもらえるのは彼女の頑張りや気遣いあってこそだと思います。スタッフの皆さんにそう思われているなら、立派なヒロインなのではないでしょうか」とその人柄をたたえた。

 最後に視聴者に向けて、「これまで長い期間みんなで一丸となって作ってきたこのドラマも、いよいよ終わりが近づいてきました。どうか最終回までぜひ見届けてください」とメッセージを送った。

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