光る君へ:“貴子”板谷由夏「なんてロマンがあるんだろうと思った」 “一条天皇”塩野瑛久と宇治市訪問 道長らの足跡たどる

京都府宇治市を訪問した板谷由夏さん(左)と塩野瑛久さん
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京都府宇治市を訪問した板谷由夏さん(左)と塩野瑛久さん

 NHKの大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)に高階貴子役で出演する板谷由夏さんと、一条天皇(本役)を演じる塩野瑛久さんが3月20日、京都府宇治市を訪問。宇治はもともと、藤原道長ら一族の別荘地として寺社やまちの整備を行い、藤原氏の造ったまちとも言われる。同地で、道長らが残した足跡をたどり、藤原氏の墓所も訪れた板谷さんは「近年、小学校を建てる際に道長が建てた浄妙寺が見つかった話や、道長たちがいまも眠る墓がある丘が崩されずに残されている話を聞いて、なんてロマンがあるんだろうと思った」と話した。

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 板谷さんと塩野さんは、宇治市文化センターで開催のイベント「光る君へスペシャルトークショーin宇治」にも登場した。イベントに先駆け、2人が訪れたのは、宇治川にかかる宇治橋、国宝の宇治上神社の本殿などで、塩野さんは「古くから変わらない風景を実際に見て、歴史に触れる楽しさを知った」と感想を口にした。

 トークショーでは、板谷さんは「高階貴子は現代の女性に近い自立している印象。和歌も楽器もなんでもできて家族を後ろから支えて家を盛り立てている」と明かし、板谷さんが演奏した琴の音が実際に使われたこと、夫の道隆を演じた井浦新さんと話し合いながら仲むつまじい夫婦を作っていったことなど撮影にまつわるエピソードを披露。

 塩野さんは、夫婦となる藤原定子(高畑充希さん)との関係について「立場や政治にかかわらず、人としての心を大事にしたのでは」とコメント。また実際に演奏した龍笛について「吹こうと思うと音がでず、リラックスして力を抜くと音が出る、吹く人の心が表れる楽器」と語った。

 トークショーには、制作統括の内田ゆきチーフプロデューサーも参加。板谷さんと塩野さんのキャスティングについて、「板谷さんは道隆と並ぶとバランスが良い夫婦をイメージした。道隆の後ろに控えているけれど、負けない光を持っている貴子を作っていただけた」、「塩野さんはオーディションで、人とペアを組んで芝居をする際に相手の芝居をよく見て演じておられるなと思い、一条天皇という難しい役をお願いするのにぴったりだと思った」と話した。

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