葵わかな:BS時代劇で“特別な力”を持つヒロイン役 町医者の父親役は玉木宏 あさのあつこ原作「おいち不思議がたり」で

「BS時代劇『おいち不思議がたり』」でヒロインのおいち役を演じる葵わかなさん=NHK提供
1 / 2
「BS時代劇『おいち不思議がたり』」でヒロインのおいち役を演じる葵わかなさん=NHK提供

 俳優の葵わかなさんと玉木宏さんが、NHK BSとNHK BSプレミアム4Kで9月放送予定の「BS時代劇『おいち不思議がたり』」に父娘役で出演することが4月6日、明らかになった。葵さんは、無念のうちに亡くなっていった者たちの「声」を聴き「姿」を見る特別な力を持つ娘、おいち役を演じ、岡っ引きの親分と共に人間の闇に迫り謎を解いていく。玉木さんは、おいちの父親で町医者の松庵役を演じる。

ウナギノボリ

 併せて、俳優の高嶋政宏さん、財前直見さん、工藤阿須加さんが出演することも発表された。

 原作は、ベストセラーとなった「バッテリー」などの著者、あさのあつこさんの同名小説シリーズ(PHP研究所)。

 江戸・深川の長屋に暮らすヒロインのおいちは、医者になりたいと夢見て松庵を手伝っている。松庵のもとに生薬屋「鵜野屋」の若旦那、直助がやってくる。おいちはその背後に助けを求める女の姿を見る。おいちの伯母・おうたは、おいちと直助の縁談を進めようとするが鵜野屋を訪ねたおいちに女中のお絹が「おやめなさい。あの人に殺されますよ」とささやく。

 直助の周囲では前妻の加世と、以前恋仲だった女中の梅が病気で亡くなっていた。おいちは岡っ引きの仙五朗親分と一緒に探り、犯人の目星をつけるが、事件は意外な方向に。江戸ではその後も、不思議な事件が多発する。その事件解決に活躍しながら、おいちは一歩一歩、医者への道を進んでいく……というストーリー。推理時代劇であると同時に、悩みながらも自らの力で道を切り開いていく、おいちの青春成長物語でもある。

 ◇葵わかなさんのコメント全文

 おいちは父親の影響でお医者さんを目指す、まっすぐでひたむきな女の子です。偉大な父の背中を見ながら、誰かに寄り添いたい、誰かのためになりたいと強く思っています。患者さんに囲まれながら懸命に毎日を過ごしていますが、等身大に自分が歩む道について悩んでもいると思います。そんなおいちが持つ不思議な力についても、おいちは真摯(しんし)に、彼女なりに向き合っていると感じていて、ままならない事が多い世界で何故おいちにそんな力があるのか、この力はどうするべきものなのか、私自身もおいちと一緒に悩みながら撮影期間を過ごしていければと思います。おいちが町の人たちに明るく温かく接するように、見てくださる方にも温かく感じていただけるよう、演じていきたいと思います!

 ◇玉木宏さんのコメント全文

 いちの父親であり、医師である松庵を演じます。いちが持つ不思議な力は、「見えたものの、元をたどる」という、患者を目の前にした医師にも通ずるものがあると思い、親子である事が腑(ふ)に落ちました。受け入れて対処する。その信念を曲げずに生きるのは、時に大変な事もあるかもしれません。でも、その先にある誰かの笑顔のために必死になる姿は、すてきだなと感じました。いちが、信頼出来るような父親を目指し、撮影に臨みます。ミステリーとしても、青春物語としても楽しんでいただけるドラマだと思います。ご期待ください。

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事