解説:今田美桜 当たり役、難役経てさらなる魅力 「花咲舞が黙ってない」再ドラマ化も死角なし

ドラマ「花咲舞が黙ってない」で花咲舞を演じる今田美桜さん=日本テレビ提供
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ドラマ「花咲舞が黙ってない」で花咲舞を演じる今田美桜さん=日本テレビ提供

 4月13日にスタートする連続ドラマ「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系、土曜午後9時)で主演を務める俳優の今田美桜さん。昨年は「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS)、「トリリオンゲーム」(同)、「いちばんすきな花」(フジテレビ)と3クール連続の連ドラ出演を果たし、2025年4月からのNHK連続テレビ小説「あんぱん」の主演も決定と乗りに乗っている今田さん。そんな今田さんの経歴を振り返りながら、魅力を解説する。

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 今田さんは1997年3月5日生まれ、福岡県出身。地元で活動していたが、俳優を志して2016年に上京。“福岡で一番可愛い女の子”というキャッチコピーで幅広く活動して話題を呼んでいた。そして、そんな今田さんが俳優として有名になった作品の一つに、2018年放送の連続ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)が挙げられる。今田さんは、ツインテールの美少女ながら“小悪魔”的なキャラクターの真矢愛莉を演じ、その“原作再現度”が話題になった。

 しかし、これに先んじて出演した「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ)で、高橋一生さん演じる市議会議員と悲恋を繰り広げた天真爛漫なデリヘル嬢役を好演。ドラマファンの間では早くから注目されていた。

 印象的な大きな瞳と豊かな表情、振り幅の広い演技も相まって「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ)では“一軍女子”ながら闇を抱える諏訪唯月役で注目を集め、「親バカ青春白書」(同)では、打って変わって大学デビューで友達思いの山本寛子を演じた。

 朝ドラ初出演となったのが2021年放送の「おかえりモネ」。今田さんが演じた若手気象予報士の神野マリアンナ莉子は、物言いは素直でストレートだが、どこか憎めない独特な存在感で人気キャラクターになった。

 さらに注目を集めたのが、ドラマ初主演となった「悪女 ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(日本テレビ)だ。実は、30年前に石田ひかりさんが主演を務めたヒット作の再ドラマ化で、何かと比較されることも多かったはず。しかし、今田さんは持ち前の存在感と高い演技力で見事にやり遂げた。

 今田さんのチャームポイントともいえるキュートなルックスと明るいキャラクター。「いちばんすきな花」では、そんなパブリックイメージを逆手に取った役どころが人気を博した。今田さんが演じた深雪夜々は、美しいルックスのせいで男性からは恋愛と勘違いされ、女性からはねたまれてしまうという経験と、母親から“女の子らしさ”を押しつけられてきたという生い立ちを持った難役だったが、これも高い評価を得た。

 そして今回主演を務める「花咲舞が黙ってない」。これもまた「悪女」同様に再ドラマ化作品となるが、プロデューサーは「悪女」と同じ小田玲奈さん。前述のチャームポイントも生かされた形で、安心して楽しめるはず。数々の当たり役や難役を経て、実力派となった今田さんの“花咲舞っぷり”に期待したい。

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