君とゆきて咲く~新選組青春録~:阪本奨悟、土方歳三役で「相乗効果」 永田崇人は「可愛らしい」山南敬助に 

「君とゆきて咲く~新選組青春録~」で土方歳三を演じる阪本奨悟さん(右)と山南敬助を演じる永田崇人さん
1 / 5
「君とゆきて咲く~新選組青春録~」で土方歳三を演じる阪本奨悟さん(右)と山南敬助を演じる永田崇人さん

 テレビ朝日と東映による“シン・時代劇ドラマ”「君とゆきて咲く~新選組青春録~」(水曜深夜0時15分、一部地域を除く)で土方歳三を演じる阪本奨悟さんと、山南敬助を演じる永田崇人さんにインタビュー。歴史ファン、新選組ファンからも人気の人物を演じることへの思いなどを聞いた。

あなたにオススメ

 ◇今度は土方本人に!

 --土方役、山南役のオファーがあった際のご心境は。

 阪本さん:別の作品でも、土方と深く関係がある役を演じているので、今度は土方を演じることができるのか!と、とてもうれしかったです。

 永田さん:NHKの大河ドラマ「新選組!」で堺雅人さんが演じていた山南が好きだったので、僕もオファーをいただけて率直にうれしかったです。

 --土方、山南とも有名人物ですが、演じることにプレッシャーはありませんでしたか。

 阪本さん:すごくプレッシャーでした……(笑い)。

 永田さん:僕はそこまでかなぁ。これまでの新選組を扱った作品とはまた全然毛色の異なる作品ができると思っていたので。実際、監督とお話して役を固めていく中で、いわゆる“山南像”とは違うところに行き着きました。山南は“新選組の良心”と言われるほど優しい人物だったそうですが、今回はそんな優しさはありつつ、一生懸命やるけどなんか抜けている、みたいな可愛らしい部分のあるキャラクターになりました。でも、土方のプレッシャーは重いよね(笑い)?

 阪本さん:そうだね……“鬼の副長”と言われるほど威厳のある人物なので、威厳をちゃんと表現できるように心掛けています。演じるにあたり、土方の史実も振り返って挑みました。

 --今回は土方本人の役ということで、何か縁を感じますね。

 阪本さん:感慨深いですし、今回土方を演じることで新たな発見があったんです。新選組副長になった土方は、昔からのメンバーの前では素を見せられるのに、新選組のため鬼にならざるを得なかった。二つの側面を持ち合わせている人物だと思いました。別作品の役の理解も深まる相乗効果が生まれつつあります。

 ◇年長者としての現場での立ち振る舞い

 --阪本さんと永田さんは同い年ですよね。

 永田さん:そうなんです。若いキャストが多い現場なので、奨悟がいてくれて助かってます。昨日も一緒にご飯に行ったよね!

 阪本:崇人とは本当にしゃべりやすい。あと、現場の空気作りもうまいんです。僕はそれが苦手だから助かっています。

 --会見の様子を見ていても、永田さんがすごく現場を盛り上げているように感じました。

 永田さん:これまでいっぱい厳しい環境の現場を体験してきましたが、個人的には厳しい環境からはクリエーティブなものって生まれないと思うんです。人って怒られると脳が萎縮してしまうらしいですし、やっぱり誰もが意見とかも言いやすい現場が一番じゃないですか。なので、年上としてこの現場では頑張っています。

 --阪本さんは、年下の俳優が多い現場についてどのように向き合っていますか。

 阪本さん:もっくん(杢代和人さん)とか11個下なので、ほぼ一回り下ですよね(笑い)。自分の小さかった頃を思い出します。でも、カメラの前で一緒に芝居をしたら、年下とかは関係ないと思うので、同じ役者として向き合っています。

 --最後に、5話以降の見どころをお願いします。

 永田さん:新選組がいよいよ始まる!という感じのお話になっているので、楽しみにしていただきたいです。あとは、山南が太鼓を頑張っておりますので、ぜひご注目を(笑い)!

 阪本さん:みんなで一つの方向を向いている感じがしますが、これから内部の争いなどが始まっていくので、振り返ってみればあの頃は輝いていた……みたいな青春を目に焼き付けていただければ。

 ドラマは、手塚治虫の隠れた名作といわれるマンガ「新選組」(1963年)の実写化。架空の若き隊士の鎌切大作(前田拳太郎さん)と深草丘十郎(奥智哉さん)が、時代の波に翻弄(ほんろう)され、過酷な運命をたどる青春群像劇だ。「斬新な殺陣」「流麗な剣舞」など、これまでの時代劇にはない要素を取り入れた“シン・時代劇”と銘打っている。4月から2クール連続で放送中。

写真を見る全 5 枚

マンガ 最新記事