今をときめくスターやアーティストにも、初出演、初イベント、初ライブなど必ず存在する“はじめて”の瞬間。そんな未経験ならではのドキドキの瞬間を、本人に振り返ってもらうのが「私のはじめて」です。今回は、MBSの「ドラマ特区」（木曜深夜0時59分）枠で放送中の連続ドラマ「過保護な若旦那様の甘やかし婚」でヒロインを演じる井頭愛海さんに、初の映像作品での思い出を振り返ってもらいます。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　◇

　初めての映像作品は、映画「おしん」（2013年）でした。全日本国民的美少女コンテストに出場したとき、映画のプロデューサーさんが見てくれていたみたいで、出演が決まったと聞いています。

　とても有名な作品でもあったので、出演できることがとてもうれしくて、気合十分で行ったのですが……。お芝居が初めてだったので強化合宿みたいな感じで演技の勉強をしたのですが、親元を4日間以上離れたことがなくて、とにかく毎日ホームシックで泣いていたのを覚えています（笑い）。

　でも、本当にお芝居をたたき込んで教えていただきましたし、一日を使ってワンシーンだけ撮るとかぜいたくな撮影だったので、本当にありがたい経験をたくさんさせていただきました。そのときの気持ちとしては、家を離れている寂しさが勝っていたので、そのありがたさに全然気付いていませんでした。

　当時の自分に何か言葉を掛けられるのであれば、「ずっとやりたかったお芝居を、恵まれた環境でできていることにまず感謝しなさい」と。これは普通じゃないんだよっていうのを言いたいです。

　◇プロフィル

　いがしら・まなみ　2001年3月15日生まれ、大阪府大阪市出身。2012年の「第13回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。2016年度下半期のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「べっぴんさん」をはじめ、数々のドラマ、映画に出演。MBSの「ドラマ特区」（木曜深夜0時59分）枠で放送中の連続ドラマ「過保護な若旦那様の甘やかし婚」でヒロインを務める。