解説:「アンチヒーロー」で“死刑囚”緒形直人の娘役 杏に憧れて芸能界入りした16歳 近藤華の“横顔”

連続ドラマ「アンチヒーロー」に出演する近藤華さん(C)TBS
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連続ドラマ「アンチヒーロー」に出演する近藤華さん(C)TBS

 俳優の長谷川博己さんが主演を務めるTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)の連続ドラマ「アンチヒーロー」で、近藤華さん演じる紗耶が話題だ。紗耶は死刑囚となった志水(緒形直人さん)の娘。第8話(6月2日放送)の予告映像では父との対面を果たしている場面もあり、明墨(長谷川さん)の過去が明らかになる同話のキーパーソンになりそうだ。紗耶のこれまでを振り返るとともに、近藤さんの横顔を紹介する。

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 ◇“明墨”長谷川博己には懐いているが “桃瀬”吹石一恵と何らかの関わりも

 近藤さん演じる紗耶は、保護犬の施設「わんはっぴー」に出入りするセーラー服の女の子。明墨を信頼し、懐いている様子で、第1話(4月14日放送)では、仕事中の明墨にテレビ電話をかけてきて、犬のリードについて相談するなど親しげな様子を見せた。

 その際、落としてしまったリードを拾ってくれた見知らぬ女性に、礼も言わずに顔をこわばらせてその場を立ち去り、世間には心を閉ざしているように見えた。

 第4話(5月5日放送)では、弁護士の紫ノ宮(堀田真由さん)が「わんはっぴー」を訪れ、掲示板に貼ってある古い写真に、紗耶の幼少期の姿と、その隣で微笑んでいる桃瀬礼子(吹石一恵さん)の姿を見つけた。

 桃瀬は、第2話(4月21日放送)のラストで明墨が墓に花を手向けて涙する様子が描かれており、紗耶の父、志水の事件に桃瀬も関わっていることが明らかになった。

 第7話(5月26日放送)のラストでは、志水の事件が冤罪かという新聞記事を見た紗耶のところに明墨がやってきて、「今日は紗耶に謝りにきた」と告げ、「こうなったのは全部私のせいなんだ。全て話す。12年前、何があったのかを」と伝えた。

 続く第8話の予告では、「申し訳なかった」と涙を見せる明墨と「先生……」と紗耶が応える場面、「志水さんを必ず紗耶の元へ帰す」と明墨がつぶやくせりふもあった。

 ◇「ごちそうさん」で杏に憧れ アニメを自作するクリエーティブな面も

 近藤さんは2007年8月6日生まれ、東京都出身の16歳。2021年、13歳のときに「マクドナルド」のCMでデビューし、「三井のリハウス」や「資生堂」のCMにも起用され話題に。

 芸能界入りのきっかけは、2013年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ごちそうさん」でヒロインを演じた杏さんをテレビで見たことからで、憧れの存在として杏さんの名前を挙げる。

 その後、ドラマ「金田一少年の事件簿」(2022年、日本テレビ系)や「ヒヤマケンタロウの妊娠」(2022年、Netflix)、「ばらかもん」(2023年、フジテレビ系) に出演。

 今年5月に放送された「テレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』」(テレビ東京系)では、原田知世さん演じる中野百合の高校時代を演じた。今年夏に公開予定の映画「サユリ」にも出演する。

 自身のインスタグラムでは、自作のアニメーションをたびたびアップするなどクリエーティブな面も。2年前のインタビューでは「アニメって、私の頭の中をみんなと共有できる一つのツールでもあるので、この気持ちがもっと強くなったら、(本格的に)アニメーション制作にも携わりたい」と願望を明かしていた。

 大きな瞳が印象的な16歳、近藤さんの「アンチヒーロー」での演技はもちろん、今後の活躍がますます楽しみだ。

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