伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)。戦争は終わったが、寅子(伊藤さん)の夫・優三(仲野太賀さん)、兄の直道(上川周作さん)は帰らぬ人となり、父の直言(岡部たかしさん)もこの世を去った。そんな中、「日本国憲法」が施行され、寅子は次の道へと歩むことになる。新たな登場人物、再登場への期待など、制作統括の尾崎裕和さんに今後の注目ポイントを聞いた。
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まず注目が高まるのが、沢村一樹さんが演じる久藤頼安、滝藤賢一さんが演じる多岐川幸四郎、そして岡田将生さんが演じる星航一の3人のキャラクターだ。
久藤は、海外の事情にも詳しく、司法省で働くことになる寅子を後押しする。多岐川は、寅子の上司となり、ともに家庭裁判所の設立準備にまい進する。星は、父も法曹界の重鎮で自らも裁判官。信念に寅子と通じ合う部分がある……という人物。
尾崎さんは「まずは沢村さん、滝藤さんが“裁判官編”に華々しく登場します。今後は裁判官の同僚の岡田さんも登場して、寅子にもさまざまな出会いがあって、裁判官としてのキャリアを積んでいくことになります」
尾崎さんが挙げたのは男性キャラばかりで、これからも寅子は男社会での戦いが続いていく。
「(男社会で)寅子が孤軍奮闘しながら、仕事にやりがいを見つけていきます。職場の中で戦う寅子には共感できると思いますし、女性がどのようにキャリアを重ねていくかを描いていきます」と寅子の“戦い”に注目してほしいと語った。
一方で気になるのが、これまでのキャラクターの再登場だ。5月21日の新キャスト発表で、女子部メンバーの梅子(平岩紙さん)の姑・大庭常を、鷲尾真知子さんが演じることがが明らかになり、SNSでも梅子の再登場は「ほぼ確定では?」という声が上がった。
女子部メンバーでは、香淑(ハ・ヨンスさん)は朝鮮へと帰り、涼子(桜井ユキさん)は桜川家のために結婚することになり、よね(土居志央梨さん)は東京大空襲から安否が分からなくなっている。
尾崎さんは「女子部のキャラクターが皆さんに愛されているのはうれしい」と喜び、「(再登場に)期待していただけたら」と語る。
「もともと同級生たちは、寅子と一緒に人生を重ねていくつもりで描いています。別れた後もそれぞれの人生が続いていますし、ドラマの中で(寅子と)交錯することも考えています」
これまで登場しているキャラクターがどのように寅子の前に姿を現すのか、その時を楽しみにしたい。
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