ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
(インタビュー(1)の続き)人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」リメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第一章「黒の侵略」が7月19日から上映される。2012年にスタートしたリメークシリーズの第1弾「宇宙戦艦ヤマト2199」から約12年にわたって主人公・古代進を演じているのが小野大輔さんだ。小野さん、そして「ヤマト3199」に新キャラクターとして登場するアルフォンを演じる古川慎さんに「宇宙戦艦ヤマト」への思いを聞いた。
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小野さん 自分は古代進を演じていることもあり、原作のストーリーを知らない状態で収録に臨むようにしています。放送や劇場上映が終わった後、ご褒美として見るというのがこの12年間、常でした。だから、アルフォンが何者であるか、どんな物語が描かれるのかは知りません。未知の存在なんです。これまでは、ベテランの方がその未知の存在を演じていました。あまりに強大な敵なんです。役者として自分を奮い立たせ、仲間と一丸となって戦ってきました。今回は、古川君なので、若いんですよ。それが意外でもあったし、ここにメッセージが隠されているはずだと感じました。僕が勝手に思っていることなのですが、古川君の芝居はちょっと自分と似た部分があって、ほかの作品で兄弟役を演じることもあって、その度に熱量の部分が似てるなと感じていました。ここにきて、ライバルに古川君か……面白い! これまでとは違った意味で燃えました。絶対に負けないぞ!という気持ちです
古川さん 恐縮です。ライバルが小野さんって、勝てるわけない……。僕もこの立ち位置は、もっと先輩なんじゃないかな?と思っていました。なぜ、アルフォンを任され、小野さんと相対することになったのか?は、アフレコが始まるまでは分かりませんでした。キャスティングの意図は、僕が感じていることと違う可能性もあるので、そこを留意していただきたいのですが、実際に演じる中で、なるほど、と自分の中で腑(ふ)に落ちた瞬間がありました。その時、やっと腰を落ち着けることができました。ライバルと言うと、「ヤマト」をご覧になってない方は、ドンパチするのかな?と思うかもしれませんが、どっちかと言うとロマンスのライバルなんです。今作のロマンスがどうなるかは、まだ謎に包まれた状態ではありますが、この二人を対比させることによって、何かしら見えてくる部分があるはずです。小野さんは「似ている」と言ってくださいましたが、もしかしたらそこら辺も加味して、キャスティングしてくださったのかもしれません。それも僕の考察ですし、終わった後に本当のことがしっかりと提示されるのか、それとも福井さんが話してくださるかは分かりません。
小野さん 早く知りたいね。古川君は原作をしっかり調べ、福井さんと一緒に構築している。僕はそれを知らない方が楽しめる。
古川さん おそらくいろいろなことが明らかになるはずなので、その時にどうなるのか……。
小野さん 結果によっては、君をぶん殴るかもしれない(笑い)。
古川さん その時、僕はどんな表情するんだろう(笑い)。
古川さん すごく優しいお兄さんなんですよ。同じ目線に立ってお話ししてくださって、和ませてくれたり、ツッコんでくれたり、助けていただいたり……と。同じ業界に入ってそういう風に見ていますが、僕の中の小野さんは、とんでもなく男前の芝居をするし、いろいろな役を変幻自在に操る方で、いち視聴者としてずっと見ていたすごい声優なんです。この場で言うのも何ですが、僕はこの方には絶対勝てない。ずっと背中を追い続けたいと思っていますし、僕の中ではそれくらい強大な存在です。
小野さん そんな大きな存在だったのか……。知らなかった。
古川さん いやいや、小野さんをそういう風に見ている人はいっぱいいますよ!
小野さん そうなの!? みんな言ってよ!
古川さん 面と向かってそんなこと話せないですよ! 実際に話したら、小野さんはちょっとツンとするじゃないですか(笑い)。
小野さん そうかもね(笑い)。僕が山寺(宏一)さんに抱いている感情がそれに近いかも。でも、戦わなきゃいけない。大谷(翔平)さんが「憧れるのをやめましょう」とすごくいい言葉を言ってくれました。憧れるだけでは自分も大きくなれないし、相手に対して失礼だと思っています。山寺さんには「めちゃくちゃ好きです!」と話したことはありますが、「ヤマト」でデスラーとして立ち向かうことになって、やっぱり勝ちたいと思った。引き出しの多さではなく、熱量だけでも負けないようにしたことをよく覚えています。古代は赤い炎がメラメラ燃えてる。山寺さんのデスラーは、温度がより高くて、青い炎だった。かなわないのか……。でも、絶対にこの人の背中を追いかけて、追いついてやる!という気持ちでしたね。
小野さん 膨大な時間と手間をかけて作品を仕上げてくれています。最初に劇場にかけるからこそ、一話一話が劇場クオリティーです。枚数もかけてるし、描き込みも半端ない、これでもかと動きます。声を入れてる段階では全ての絵ができているわけではないので、劇場で見た時、ファンの皆さんと同じように、僕らも感動するんですよ。こんな素晴らしい艦に乗ってるんだと。日本のアニメーションはこんなにすごいんだ!と存分に感じていただけるはずなので、期待して待っていてください。
古川さん 僕は新参者なので、受け入れていただけるとありがたいという気持ちが第一にあります。原作を知っているが故に感じることもありますし、予想外のところにいくところもあって……。
小野さん これまでのファンの方も違った形で楽しめるということかな?
古川さん 確実に違った形で楽しんでいただけると思います。最後がどうなるかは分かりませんが、新しいものに触れる気持ちで楽しんでいただけるはずです。原作を知っている方も、新しいファンの方も楽しんでいただけるものになっていると新参者として思っています。よろしくお願いします!
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