この「ヤマトよ永遠に REBEL3199 インタビュー」ページは「ヤマトよ永遠に REBEL3199」のインタビュー記事を掲載しています。
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」。リメークシリーズの第1作「宇宙戦艦ヤマト2199」で新キャラクターとして登場した星名透は、諜報活動のプロとして防衛軍内部の反デザリアム勢力を結び付け、抵抗組織の基盤を整え、地下に潜って活動を続け、これまでにない活躍を見せている。星名透を演じる声優の高城元気さんに「宇宙戦艦ヤマト」、星名透への思いを聞いた。
◇「何も考えないでほしい」と言われた「2199」
「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送され、50周年を迎えた大人気アニメだ。高城さんは“ヤマト世代”ではない。
「僕が生まれる前の作品ですし、見たことがなかったんです。大人が見るアニメ、難しい作品というイメージがありました。『2199』に出演することになり、親がすごく喜んでくれました。『役は?』と聞かれ『新キャラなんだ!? (星名が)長生きするといいよね』という話をしたことを覚えています。長生きしてくれてよかったです。どこまで自分が関われるのか分かりませんし、新しい台本を開く時は毎回、緊張感はあります。地元で『何に出ているの?』と聞かれ、『ヤマト』と言うと喜んでいただけますし、僕にとって一つの名刺のような作品になっています」
リメークシリーズは第1作「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012年にスタートした。星名は「2199」に人当たりのよい美少年として登場したが、正体はヤマトクルーを内偵するスパイだった。当時は、先の展開を知らされないまま、収録していたといい「だまされたんですよ」と振り返る。
「演じるにあたり、出渕裕総監督から『何も考えないでほしい』と言われたんです。『今の君のままでしゃべってほしい。どうしてもと言うのなら先の展開は教えるけど、知らないまま今はやっていてください』ということでした。だから、見ている方も驚いたと思いますが、僕も驚きました。大人にだまされたんですよ(笑)。当時はヤマトクルーが集まって収録していて、スタジオの椅子に座りきれないほどの人数でした。予備の椅子を並べて収録していて、ヤマトの第一艦橋みたいでした。みんなで掛け合い、物語のスピード感を感じながら収録していました」
◇「2205」で大人に
星名は「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」で、波動実験艦・銀河の建造に携わり、同艦のクルーも務めた。「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」では、ヤマト保安部の長として登場し、土門竜介の動向を監視するなど活躍した。
「3199」では、司令本部保安部長となり、デザリアムの進駐によって司令本部が陥落した後は地下に潜伏。防衛軍内部の反デザリアム勢力を結び付け、抵抗組織の基盤を整える。ゴッホの名画「星月夜」を導火線にした反抗作戦を立案し、デザリアムの欺瞞を暴こうとしたが、作戦は失敗に終わる。現在は次の一手のため再び地下に潜り、パルチザンの中核として活動している。
振り返ってみると、星名は常に暗躍してきた重要なキャラクターであることが分かる。
「先頭に立っているわけではないのですが、常に裏で動いています。仕事ができる人だとは思うけど、なぜかマークされないところがすごいと思います。『3199』でもそうですよね。違和感を与えず、目立たないように重要な任務を遂行しています」
初登場時は18歳だった星名も「3199」では26歳になった。ターニングポイントになったのは「2205」だった。
「今も『2199』の時の『そのままの君で』という出渕総監督の言葉の延長にはあるのですが、変化したところもあります。星名君も年を取っていますし、段々と少年っぽさより、大人であることを意識するようになりました。『2205』以降、次の世代のクルーも登場して、星名は若いけど、上の世代になりました。土門をヤマトクルーとして迎え入れるのをアシストしましたが、あの辺りが切り替わるポイントでした」
◇初めての“負け星名”
「3199」では、ゴッホの名画「星月夜」を焼失させるという反抗作戦を立案したことも印象的だった。
「『3199』ではこれまでで一番セリフが多いんじゃないですかね。ずっとしゃべっているイメージもあります。一生懸命に作戦を立てるけど、全然思うとおりにならない(笑)。『3199』の収録に入る前、福井総監督から『星名君はこれまで超人すぎたけど、彼も人間であるところを描きたい』と言われたことも印象的でした。これまではあまり人目に触れずに活躍して、ニコニコしていたけど、これからは人間らしくくじけるシーンも出てくると思います」
星名は優秀ではあるが、超人ではない。「3199」では、星名がより立体的に見えるところもある。
「これまでと同じキャラクターではあるので、キャラクターを守ろうとする軸ができてしまっていますが、表現をするときに、振れ幅を固めずに、成長して変化することを念頭に柔軟に演じようとしています。ここまでの“負け星名”は初めてですし、これまでと同じではダメだと考えながら演じています」
超人ではない星名は悩みつつ、前に進もうとする。高城さんは「3199」に登場するアルフォンと星名を重ねて見ているところもあるという。
「『3199』で一番気になるのはアルフォンです。あれだけ統制されているデザリアムの中で、彼は独自の動きをしています。マザー・デザリアムはどこまで把握しているのだろうという疑問もありますが、僕は把握しているんじゃないかと勝手に想像しています。だから孤独に戦っている。星名と重なるところもあるように感じています。僕は、アルフォンは『3199』のゲストヒーローだと思っています」
◇“ラスト1分”の衝撃
「3199」は全七章で、第五章「白熱の銀河大戦」が2月20日から上映されている。第五章のメインビジュアルに「ラスト1分、すべてが覆る。」というキャッチコピーが添えられたことも話題になっている。
ネタバレはできないが、高城さんは「ラスト1分で、皆さんがショックを受けると思いますが、僕はその後にさらに衝撃を受けました。エンディングテーマにびっくりして、次章予告で心をかき乱されました」と匂わせる。
星名の今後の活躍も気になるところで「まだまだ悩みます。くじけることもあったり……。お楽しみください!」と話す。
衝撃の第五章、その後の星名の活躍にぜひ期待してほしい。(阿仁間満/MANTANWEB)