あのクズを殴ってやりたいんだ
第4話 あのクズの大切な人
10月29日(火)放送分
昨年話題となった日曜劇場「VIVANT」(TBS系)の天才ハッカー役で注目を集めた俳優の飯沼愛さん。7月16日スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「南くんが恋人!?」(火曜午後9時)で主演を務める。これまで4回ドラマ化されている名作のリメークに挑む心境を、飯沼さんに聞いた。
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ドラマは、内田春菊さんのマンガ「南くんの恋人」(青林工藝舎)が原案。テレビ朝日では、1994年に高橋由美子さん&武田真治さん、2004年に深田恭子さん&二宮和也さんでドラマ化された作品で、今回令和初の実写化。ある日突然身長が手のひらサイズになった女子高生・堀切ちよみと、幼なじみの南くんの恋物語だが、今作ではキャラクター設定を“男女逆転”にリメークし、南くんが手のひらサイズになる。ちよみを飯沼さん、南くんを「FANTASTICS」の八木勇征さんが演じ、脚本は1994年版を手掛けた岡田惠和さんが担当する。
今作で、テレビ朝日のドラマ初主演、ゴールデンプライム(GP)帯の連ドラ初主演となる飯沼さんは、2021年にTBSの女優発掘・育成オーディション「私が女優になる日」で約9000人の中から1位に選出され、俳優デビュー。以降「VIVANT」や「マイ・セカンド・アオハル」(TBS系)といった話題作に出演してきた。
撮影に臨むにあたって、原案のマンガも読んだという飯沼さんに感想を聞くと「私が一番最初に見た『南くん』は(2015~16年にフジテレビで放送された)中川大志さんと山本舞香さんのドラマだったのですが、そのハッピーエンドの印象が強かったので、原案のラストにとても衝撃を受けました。今回のラストはどういった展開になるのだろうと、とても楽しみです!」と声を弾ませる。
1994年版、2004年版のドラマも配信で見たといい「94年版は、時代を反映してかすごく攻めている印象でした(笑い)」と話しつつ、「南くんのキャラクターも今回の役柄と違っていて、過去作品を見たことで、新しいシリーズをお届けできる予感がしました」と力を込める。
「今回、ちよみの家族構成がちょっと複雑になっていて、そういうところも“令和ならでは”なのかなと感じました。“ホーム・ラブコメディー”と銘打っているのですが、ただのラブコメだけでなく、そんな複雑な家族の物語も描かれています。昔はなかったスマホでのちよみと南くんのやり取りもあるので、そういった部分も、新しい魅力になっていると思います!」
演じるちよみについては「とっても良い子なんです(笑い)!」と熱弁する。
「複雑な家庭環境だったり、恋人が突然15センチになったりと、大変なことをいろいろと経験しても、前向きに生きる子。そういったちよみの強い部分が物語が進むにつれてどんどん見えていくのですが、ちよみの強さや愛情深さをステキに表現できるように、そして多くの方に愛してもらえるように頑張っています」
南くん役の八木さんの印象は「すごく優しい方」。「何でも受け入れてくださるので、初日からすごくリラックスして、2人の掛け合いをやらせていただいています」と、恋人役との相性はバッチリの様子だ。
先日行われた今作の会見では、加賀まりこさんら共演する大先輩たちから演技力を絶賛され、沢村一樹さんからは「ベテラン感があるんです。若いと、どうしても力んでいたりするのですが、その力みがまったくない。ある意味ずぶとい。現場を安心させているのを感じます」と褒められた。
そのことについて話を振ると「プレッシャーで縮こまってしまうよりも、この機会を思う存分楽しもう!という気持ちが強いです」とにっこり。「こんなビッグネームの作品を、豪華な方々と一緒に演じられることが、とにかくうれしい。見てくださる方にとっても、私自身にとっても“忘れられない夏”にしたいです!」と意気込んだ。
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