カルマ:「伝説の頭 翔」東城役は「想像以上の反響」 俳優→YouTuber→俳優の“異端児” 「10年越しに目標とする景色が見えてきた」

「伝説の頭 翔」に出演中のカルマさん
1 / 5
「伝説の頭 翔」に出演中のカルマさん

 登録者数177万人超えの人気YouTuberで俳優のカルマさんが出演する、テレビ朝日系ドラマ「伝説の頭 翔」(金曜午後11時15分、一部地域除く)が放送中だ。カルマさんが演じるのは、主演の高橋文哉さん演じる“最強ヤンキー”伊集院翔のライバルである東城真。「想像以上の反響をいただいています」と手応えを語るカルマさんに、“YouTuber界の異端児”とも呼ばれるこれまでのキャリアについてや、9月6日に迫る最終回の見どころなどを聞いた。

あなたにオススメ

 ◇下積みの経験から「一個一個絶対に手を抜かない」

 ドラマは、2003~05年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された同名マンガの初の実写化。最強不良チーム「グランドクロス」を束ねる“伝説の頭”伊集院翔と、いじめられっ子の“万年パシリ”山田達人の容姿そっくりの2人が出会い、達人が翔の影武者を務めることになり……というストーリー。高橋さんが一人二役で、翔と達人を演じている。

 カルマさん演じる東城は、グランドクロスと並ぶ三大勢力の一つ「ブラッドマフィア」のボス。異常に勘が鋭く、達人が翔の影武者であることにもいち早く気付いた。グランドクロスとは敵対しつつも、自分なりの正義感を持ち、これまでグランドクロスの窮地を救ってきた。

 圧倒的な握力を生かした“顎(あご)外し”が得意技でもある東城。演じるにあたり、10キロ増量したという。

 「特技が“顎外し”なので、今作のオファーをいただいた際、監督からは『説得力のある腕に仕上げてきてほしい』とお話をもらって。体つきはごまかしがきかないので、気合を入れて体作りをしました。まずご飯を6食にし、タンパク質の摂取量も増やして、トレーニングに励みました。とにかく空腹になったらすぐに食べるみたいな生活を過ごしていたので、(オファーをもらってから)この半年間は空腹という感覚がなかったです(笑い)。撮影が終わってから少し落としたのですが、それでもまだ人生最高体重ですね」

 「今の自分が持てる全てを懸けよう」と思って臨んだという今作。そのモチベーションは、“正統派”とはいえない経歴にある。12年前、16歳の時に福岡から俳優を目指して上京したが、5年間鳴かず飛ばず。「このままじゃダメだ、まずは最強の名刺を作ろう」とYouTubeをスタートさせ、有言実行、YouTuberとして人気を得て昨年俳優業に再び戻ってきた。

 「エキストラもやっていた、いわゆる下積み時代を過ごしてきたので、自分が今こうして取材をしていただいている状況もそうですし、ドラマにメインキャストとして参加できることも当たり前じゃないと思っています。なので“一個一個絶対に手を抜かない”。今作でも、高橋さんのライバル役という良い役をいただいたからには絶対に期待は超えたい、と。それがモチベーションでした」

 ◇「“カルマ”という名前が俳優っぽくない」と悩み

 “遠回り”してまで諦めなかった夢。再び俳優業を始めて今作で3作目だが、その演技力は高く評価されており、東城役についてもネットでは「演技マジでうまい」「東城役のカルマくん、気になって調べた」「心が読めないちょっと不気味な雰囲気がかっこいい! カルマさんの唯一無二の演技」と絶賛の声が数多く上がっている。カルマさん自身、想像以上の反響だとうれしそうに語る。

 「街中で声を掛けていただくことも増えましたし、昔の知人からもたくさん連絡が来ました! よく『東城は飄々(ひょうひょう)としているね』と言っていただけるのですが、飄々としているというのはキャラの設定としては表だっては言ってはいないんです。でも、最初に監督と(話し合って)こういう風に演じようと思っていたキーワードだったので、お芝居だけで皆さんにそれが伝わっているのであれば、とてもうれしいです!」

 9月公開の映画「ベイビーわるきゅーれナイスデイズ」にも出演するなど、俳優業は軌道に乗りつつある。現在の心境について「上京してから10年越しに目標とする景色が見えてきました。むちゃくちゃ時間は掛かりましたが(笑い)」と充実感をのぞかせる。

 YouTubeの投稿は昨年11月以降止まっている。YouTuberとして戻ってほしいというファンの声はないか尋ねると「このドラマ以降ほぼなくなりました」と明かし、「『本気で役者やるんだね』ってみんな理解してくれていると思います」と話す。

 “俳優カルマ”として現在の目標は何なのか。「今はまず、どんどん露出していきたい。さまざまな作品に出演し、俳優カルマの名前が知れ渡ってほしい」という。ただ一つ悩んでいることも。「“カルマ”という名前が俳優っぽくないので、ちゃんと漢字の名字を付けたほうが良いか迷い中です(笑い)」。

 最後に、9月6日放送の最終回について「東城はラスボスの聖人(きよと、藤原大祐さん)とどういう関係なのか、最終回にも結構絡んでいるので見てほしいです。そして、今まで見せてこなかった東城の“本気”も見られるかも知れません!」とアピールした。

写真を見る全 5 枚

マンガ 最新記事