バラエティー番組では“令和のあざと女王”として話題をさらい、モデルとしてファッションショーのランウエーを歩き、俳優として連ドラにも出演する、まさに「変幻自在」の活躍ぶりだ。昨年3月、4年間アナウンサーとして務めたテレビ東京を退社した森香澄さん。現在出演中のテレビ朝日系ドラマ「伝説の頭 翔」(金曜午後11時15分、一部地域除く)の劇中アイドルとして、ドラマを飛び出し“アイドルデビュー”も果たした森さんに、デビューの心境や、自身の肩書について聞いた。
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森さんが「伝説の頭 翔」で演じているのは、スケ番がコンセプトの4人組アイドルグループ「古くさい街角のスケ番ズ(通称・街スケ)」リーダー兼マネジャーの“キョーコ先輩”こと辻沢京子。オファーを受けた際の心境について「スケ番のアイドル役と最初に聞いたときはえ!?って驚きました」と笑う。
「もともとダンスが好きですし、アイドルも大好きなので、とてもうれしかったです。でも、これはいろいろな意味で挑戦だな、と。お芝居の経験がまだあまりないことはもちろんですし、スケ番のセリフをどう自分のものにしていこうかな、と……。『シャバ僧』というセリフがあったので、『シャバ僧』の意味ってなんだろうとスマホで調べるところから始めました(笑い)」
街スケの楽曲「バッキャロー!LOVE」は、モーニング娘。など「ハロープロジェクト」を手掛けるつんく♂さんのプロデュース。そしてドラマを飛び出し、同曲でデビューも果たした。
「テレビ東京を退社した際、いろいろなところの取材で『お芝居や音楽に関わりたい』と言っていたのですが、両方叶(かな)えることができて、びっくりです。言っておくもんだなって(笑い)。それにしても、つんく♂さんの楽曲で踊ることになるのは驚きました。かなりビックプロジェクトになっていて、私自身もこれからの展開が分からないのですが、耳に残る良い曲なので、たくさんの人に広まってくれたらうれしいです!」
同じく街スケのメンバーを演じる関水渚さん、志田こはくさん、吉田伶香さんは全員年下だ。
「みんな年下ですが、俳優としてのキャリアはみんなの方が上なので演技の部分では頼っています。私は“教えてください”という立場。でも、ダンスレッスンの時とか、みんなが疲れてるときに盛り上げるのは年長者の私の役目だと思っていて、それは意識していますね。でも、みんな本当にパッと切り替えて役に入っていくので、すごいなと思いながら、勉強の日々です」
バラエティーでのぶっちゃけトークも日々ネットで話題となる森さんだが、エピソードトークで心掛けていることは「作り話をしないこと」だという。
「それは局アナ時代から決めていたことです、正直に話そうって。でも、よく過激とか言われるのですが、実はあまり大したことを言っている訳ではないんですよ。私のトークを面白いと捉えていただけるのであれば、それは周りの芸人さんたちのおかげです。同じエピソードを話しても、芸人さんたちが番組によっていろいろな切り取り方をしてくださるんです。芸人さんたちにある程度お任せしているというか、それであまり気負わずに臨めている気がします。でも、それであまりにも楽しくなりすぎて、しゃべりすぎちゃったりして炎上することもあるのですが(笑い)」
ドラマ、バラエティー、モデルとさまざまな活躍を見せているが、自身では自分の肩書きについてどのように思っているのだろう。
「よく聞かれるんですよ。フリーアナウンサーなのか、タレントなのか、インフルエンサーなのかって。私は“それ全部です”っていう感じです。森香澄って一体なんなんだろう?ってなるのがうれしいので、ある意味狙い通りですかね(笑い)? みんな肩書にはめたがりがちなのですが、今の時代一つにとらわれる必要はないと思っています」
だがネットでは、そんな考えに否定的な意見も多い。
「『アナウンサーのくせに』というのは、局アナ時代にもよく言われていました。賛否両論を生むキャラクターなのも自覚しています。批判的なコメントも多く見ますが、でも私はそれの倍ぐらい良く思ってくれている人はいると考えていて。最近、写真集のイベントや、ファンクラブで、応援してくださる方と交流できる機会が増え、応援してくれる人はいるんだ!と思ったら、あまりネガティブな声は気にならなくなりました。むしろネガティブでも話題にしてくださることはありがたいので、逆にプロモーションしてくれてありがとうございます!ぐらいの気持ちですね(笑い)」
局アナから転身して約1年半。現在は「かなり充実しています!」と声を弾ませる。
「ドラマの撮影をして、バラエティーに出演して、ダンスレッスンをして、ボイトレをして……局アナ時代は想像つかなかった人生を歩めてます。でも、まだまだもっともっといろいろやりたいと思っています。ここまできたら何でもやってみたい」
そうハングリー精神を見せるが、現在の目標は?
「“挑戦していきたい”という意味では、お芝居です」ときっぱり。「お芝居のお仕事は難しい半面、すごく楽しいです。キャスト、スタッフみんなで作り上げているっていう感覚が楽しい。その雰囲気が自分には向いているなって感じています」とほほ笑んだ。
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