菅生新樹:「かなり意識していた」高橋文哉と共演 朝ドラにも出演決定 順調な俳優業「初心は忘れたくない」 

連続ドラマ「伝説の頭 翔」に出演中の菅生新樹さん
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連続ドラマ「伝説の頭 翔」に出演中の菅生新樹さん

 俳優の菅生新樹さんが、テレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」(金曜午後11時15分、一部地域を除く)で放送中の「伝説の頭 翔」に出演中だ。メインキャラクターの一人を演じるが「人生の中で一番気合が入っている。この作品で結果を絶対に残したいと思った」と意気込む。菅生さんに、今作の話や、3年目に入った俳優業について聞いた。

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 ◇俺こんなに登場シーンがあるんだ! 注目ポイントは怒るシーン

 ドラマは、「クロサギ」「正直不動産」など多くの実写化作品の原案で知られる夏原武さんのデビュー作で、2003~2005年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された同名マンガの初の実写化。不良チーム「グランドクロス」のトップの伊集院翔と、“万年パシリ”山田達人(たつひと)の容姿そっくりの2人が、ある日人生を交換することになり……というストーリー。主演の高橋文哉さんが一人二役で、翔と達人を演じる。

 今作への出演について、菅生さんは「同世代で活躍している文哉と、共演して刺激し合えることが、うれしかった」と喜ぶ。

 菅生さんが演じるのは、翔と達人の入れ替わりをチーム内で唯一知っている、グランドクロスの副長・大門伝助。「最初に台本をいただいて思ったのは、俺こんなに登場シーンがあるんだ!ってことでした(笑い)。物語のキーとなるキャラなので、責任重大だな、とうれしさと不安が同時にきました」と心境を明かす。

 大門の注目ポイントは、達人を怒るシーンだという。「達人が翔になりすましていることを周囲にバレないよう、達人がおかしな行動をする度に怒っている。でも、そんな2人の関係性も徐々に変化していき、それに合わせて表情や雰囲気なども意識して変えているので、ぜひ注目してほしいです」。

 “右腕”的なポジションのため、必然的に共演シーンが多い高橋さんについては「正直、以前は敵対心というか、かなり意識していました。同世代の中でも気になる存在だったので」と語る。「でも、直接話してみたら、最初から本音でしっかり語り合えて、すぐに意気投合、今では同志だと思っています。互いに高め合える存在です」と明かした。

 ◇作品に入るときのルール

 2024年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」への出演も決まっているなど、活躍の場を広げている菅生さん。俳優活動3年目にして順調にキャリアを重ねており、「ありがたいことに毎年、充実度を更新させてもらっています。今年も今までで一番充実しています」と笑みを見せる。

 ただ「ここまでのスピード感は、デビュー前には思い描いていなかった」とも。「忙しさにかまけて、仕事をただこなすようになるのは嫌だし、初心は忘れたくないです。作品に入るときは必ず『この作品ではこういうものを手に入れて、経験する』と目標を毎回決めます」と語り、その一方で「作品に対する責任感もどんどん重くなっていくのは感じています」と神妙に述べた。

 最後に、入れ替わりの秘密を抱える大門にちなみ、菅生さん自身は口が堅いタイプなのか尋ねると、「自分の秘密は、仲良い人には言っちゃいたくなっちゃう。基本隠せるタイプじゃない。新しいお仕事が決まると、家族には気にはしてほしいから、“ほぼ分かる”3歩手前くらいまで匂わせで言っちゃいますね」と苦笑いした。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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