宇宙戦艦ヤマト:庵野秀明監督が新作アニメ制作 出渕裕参加 「リメークシリーズとは別の道」

「宇宙戦艦ヤマト」の放送50周年企画の「『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念上映会」の様子
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「宇宙戦艦ヤマト」の放送50周年企画の「『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念上映会」の様子

 アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明監督が、人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」をベースとした新作アニメ映像を制作することが明らかになった。「宇宙戦艦ヤマト」の放送50周年企画の第1弾となるイベント「『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念上映会」が10月6日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催され、庵野監督が「僕が新作を作ることができるようになった」と明かした。2025年のプロダクション開始を目標に新作劇場作品の企画が進行中で、「宇宙戦艦ヤマト2199」を手掛けた出渕裕さんが参加する。

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 庵野監督が代表取締役を務めるカラーが、「宇宙戦艦ヤマト」の原作、版権元であるボイジャーホールディングスから新作アニメを制作する権利を付与され、東北新社から著作権の利用の許諾を得て、新作アニメが制作されることになった。

 庵野監督と出渕さんは「昔から老後の楽しみに『ヤマト』をやってみたい」と話し合っていたという。出渕さんが監督を務めたリメークシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2199」に庵野監督が参加したこともあった。「宇宙戦艦ヤマト」は、「宇宙戦艦ヤマト2199」などのリメークシリーズも制作されているが、庵野監督は「リメークシリーズとは別の道にいく」「内容はまだ触れられない」と語った。

 イベントでは、1977~78年頃に発売された幻の8ミリフィルム版「宇宙戦艦ヤマト」全3部が上映された。8ミリフィルム版はテレビシリーズ全26話の再編集版で、1977年公開の「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」の編集とは異なり、新規ナレーションも使用した“知る人ぞ知る”映像。全3巻の約36分の映像が初めて劇場公開された。テレビシリーズ第1話「SOS地球!! 甦れ宇宙戦艦ヤマト」も上映された。

 「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送され、「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。全2章の「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」が2021、22年に劇場上映された。全7章のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第2章「赤日の出撃」が11月22日から上映される。

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