光る君へ:渡邊圭祐が「とてつもなく大きい」父・道長を語る 頼通は「中身が伴っていない」と感じたワケも

NHK大河ドラマ「光る君へ」第38回の場面カット 藤原頼通を演じる渡邊圭祐さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「光る君へ」第38回の場面カット 藤原頼通を演じる渡邊圭祐さん (C)NHK

 吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)。10月6日放送の第38回「まぶしき闇」では、道長(柄本佑さん)と嫡男の頼通(渡邊圭祐さん)との会話シーンが視聴者の注目を集めたが、頼通役の渡邊さんが、父・道長について語った。

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 第38回では、あるとき道長は頼通を呼び出すと「これより俺とお前がなさねばならぬことは何だ?」と問いかける。

 唐突な質問に頼通は「え……それは帝のお力となり、朝廷の繁栄と安寧を図ることにございます」と答えるが、道長は「我らがなすことは、敦成様を次の東宮に成し奉ること。そして一刻も早くご即位いただくことだ」と冷静に言い放つ。

 父の言葉に驚く頼通だが、道長は「本来、お支えする者がしっかりしておれば、帝はどのような方でも構わぬ。されど、帝のお心を、いたずらに揺さぶるような輩が出てくると朝廷は混乱を来す。いかなる時も我々を信頼してくださる帝であってほしい」と考えを述べた上で、「それは……敦成様だ」と言い切ってみせた。

 さらに道長は、頼通に「家の繁栄のため……ではないぞ」と言って、「なすべきは、揺るぎなき力をもって、民のためによき政を行うことだ。お間もこれからは、そのことを胸に刻んで動け」と念押しした。

 渡邊さんは、自身が演じる頼通について「非常に頭のいい人物だと思ってやっておりますね」と話す。

 「この家に生まれた定めというか、ちゃんと理解できている人間だと思っているんですが。この家に生まれたからこそ、こうしなきゃいけないっていうものがちゃんと頭がいいから理解できているからこそ、中身が伴っていないというか。こうすればいい、こうすればいいっていうことが、ちゃんと彼の中のビジョンとしてあるので、側をつくるのはすごくうまいというか。だから道長に芯を食ったことを指摘されると、ちゃんと面食らっている若さもあるというか。そんな感じで今の頼通を演じさせてもらっていますね」

 一方で、父・道長はどんな存在なのだろうか。「とてつもなく大きいですよね」と印象を明かす渡邊さん。

 「見ている皆さんからはね、いろいろなまひろとのこととか、いろいろ人間としての道長の部分っていうのが見えていると思うんですけど。息子の頼通から見ていると、政治に生きている道長の側面しか正直知らない気はしているので。すごく平安の世を生きるというか、この時代の象徴みたいな気はするんですよね。政治があってっていう。そこにちゃんと足をつけて、地に足つけて生きている人っていう感覚が、僕としてもそうだし、頼通としてもあるのかなっていうふうに思いますね」

 改めて渡邊さんは、頼通から見た道長を「すごく政治に生きている人間」と定義する。

 「政治はなんのためにっていうのは、頼通は分かっていないんですけど、きっと。なんとなくこういうことだよねっていうのは理解しつつも、本質っていうものを捉えていないのが、頼通の今の良さでもあり、悪さでもあるのかなというふうに個人的には捉えているんですけど。(道長は)そこがちゃんとある。なんのために生きて、なんのためにこれをしてっていうのが、いろいろなものに対してそういう考えがしっかりとある人間だなっていうふうに頼通としては思っていますね」

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