緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
広瀬すずさん主演の連続ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系、金曜午後10時)の最終回が、3月28日に放送される。広瀬さん演じる心麦はこれまで、父親・山下春生(リリー・フランキーさん)が残した手紙を手がかりに、事件の真相を追ってきた。クランクアップを迎えた広瀬さんに、最終回の見どころを聞いた。
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第9話で松風義輝さん(松山ケンイチさん)、神井孝さん(磯村勇斗さん)と共に林川家へ向かうと、倒れている赤沢(正)さん(藤本隆宏さん)のそばに、赤く染まった包丁を持った京子さん(西田尚美さん)がいるという衝撃的なシーンがありました。そのシーンの撮影は、長回しのワンカットだったのですが、そこで、この撮影期間で抱えていたモヤモヤが一瞬で晴れた気がしましたし、一発撮りだったのでリアルな表情をお届けできたのかなと思います。
ただ、いよいよ犯人が分かるということでドキドキ感や、必死にその環境を理解しようとする感情など、さまざまなものが混ざり合って「オッケーと言われたけど本当に大丈夫だったのかな」と不安もありました。こういった撮影は珍しいことなので、とてもぜいたくな経験をさせていただいたと感じていますし、視聴者の皆さんと同じ目線で作品を楽しめた気がします。
日々、心麦を演じる中で、ポンッと出てきた言葉というよりは、自分でひとつひとつ自覚しながら言葉を発するようなセリフが多かった気がします。特に、何回言うんだろうと思うほど「信じる」というワードを口にしましたね。
第7話で自分が山下心麦ではなく、林川歌だと分かったわけですが、そのときは言葉でうまく言い表せないほどしんどさがありました。その後も次々と真相が分かるような内容の濃さで、久しぶりにこんなに泣いたなと思うくらい、心麦になっていたような気がします。
普段、お芝居をする中で「ライブ感」を大切にしたいと思っているので、この作品でリアルに感じたことをその場で表現できたことは楽しかったですし、ちゃんとしんどかったです。クスっと笑えるようなシーンから、人の死と向き合うような重たいシーンなど、さまざまな感情に触れた撮影期間でした。
皆さんの長セリフを受けるシーンが多かったんですね。そのときに身振り手振りではなく、目を意識していた気がします。
原作の、目で分かる心の動きがとても印象的で、“信じる”ことを貫き通す強さを持っている人物だからこそ、弱さや揺らぐような言葉や行動があまり出てこないんです。その中でも素直に感情が出てくるところは何だろうと考え、そういった意味も込めて“目”だったのかもしれません。
タイトルにある「クジャクのダンス」を見てしまう場面があります。そこは登場人物みんなの感情が言葉だけでなく、目にも表れていて、それを受けるしんどさがありました。このシーンについても長回しで撮影をしたのですが、最後までお芝居の“ライブ感”がすごかったと思います。ぜひ最後まで見守っていただきたいです。
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