江口のりこ:「あんぱん」オファーに「なんでだろう(笑)」 “のぶ”今田美桜の母役に喜び「見ているだけで羽多子の気持ちに」

連続テレビ小説「あんぱん」で朝田羽多子を演じる江口のりこさん (C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」で朝田羽多子を演じる江口のりこさん (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、主人公・朝田のぶ(今田さん)の母・羽多子を演じる江口のりこさん。撮影エピソードや、今田さんの印象などについて語った。

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 ◇羽多子は「たくましくてやさしいお母さん」

 羽多子は、朝田家を支え続ける、家庭的で趣深い母。亡くなった夫・結太郎(加瀬亮さん)を尊敬し、子どもたちには平等に接する……というキャラクター。

 江口さんは「まずオファーを受けたときに、どう考えても私は朝ドラのお母さんっぽい感じはないので、なんでだろうと思いました」と笑う。

 「羽多子は、たくましくてやさしいお母さんですね。家のことを守りつつも、夫である結太郎さんが言っていた『女子も遠慮せんと大志を抱け』という思いを大事にしていて。娘3人に好きなことがあれば、その道に進めるようにサポートし、いつも後ろから見守っている。そんな感じがしますね」

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 第1週で結太郎が亡くなり、その後、第5週と第6週で結太郎が出張に行くたびにくれた手紙について話す場面があった。

 江口さんは「(結太郎が)初週の木曜で亡くなってしまって、びっくりしましたね」と明かし、「羽多子としては、もちろん悲しいけれども、まずはそれよりも生活をどうにかしなくてはいけない。小さい子どもが3人いて、悲しむ暇がない。どんな夫婦だったのかというのは、今も想像するところではあるんですが……。というのも物語上、結太郎さんと直接話したのは『出張ご苦労さまでございました』『お気をつけて』『行ってらっしゃい』くらいしかないんですよ」と振り返る。

 「でもきっと、結太郎さんが出張先で羽多子を思いながら手紙を書く時間は、唯一ゆっくりできる時間だったんだろうなと。羽多子にとっても、その手紙を読んでいる時間が、一番豊かな時間だったんだと思います。帰ってきたらきたで、生活に飲まれてしまいますし、離れている時間が二人の愛情を強くしていったのかもしれませんね」

 ◇「パンが本当においしい」撮影の裏側明かす

 結太郎の死後、“ヤムおんちゃん”こと屋村草吉(阿部サダヲさん)の助けもあり、羽多子は朝田家でパン屋を始める。江口さんは「屋村さんは風来坊なのに、こんなに長い間、朝田家でパンを焼いてくれて。不思議ですよね。でも、屋村さんがいなかったらパン屋はできていないですし、羽多子は屋村さんをすごく大事にしていると思います」と推測。

 「パン屋を演じるにあたって指導してくださっているパン職人の竹谷さんという方がいるんですが、竹谷さんが焼いたパンが本当においしいんですよ。今まで味わったことのないような深い味のパンで。それを食べられるのがうれしいですね」と撮影中のエピソードを明かした。

 また、娘であるのぶについて「のぶって本当にいい子なんですよね。自分のことだけを考えているのではなく、いつも家族のことを考えていて。なので、自分の子どもでありつつ、羽多子を助けてくれる人という感じもあるんですよ。朝田家はのぶが照らしてくれている気がしますね」と話す。

 演じる今田さんの印象については「美桜ちゃんは、数年前にドラマでご一緒させていただいて。そのときは、私が美桜ちゃんの上司で、彼女の成長を見守るという役どころだったんです。だから、自分の体の中に“今田美桜を見守る”という免疫がもうすでにあるんですね(笑)。とても素直で誠実な方なので、のぶ役にピッタリだなと思いますし。見ているだけで羽多子の気持ちになれるので、美桜ちゃんのお母さん役をやらせてもらえるというのは、すごくうれしいなと思います」と語った。

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