鎌田實:地方医療に取り組んで半世紀 初勤務先は赤字4億円の長野の病院 夢を語り続けて地元の信頼を得る 「徹子の部屋」で

5月16日放送の「徹子の部屋」に出演する鎌田實さん=テレビ朝日提供
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5月16日放送の「徹子の部屋」に出演する鎌田實さん=テレビ朝日提供

 地方医療に取り組み、食事と少しの運動で病気にならない体作りを訴え続けて50年になる医師で作家の鎌田實(かまた・みのる)さんが、5月16日午後1時放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演する。

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 初めて勤めた諏訪中央病院(長野県茅野市)は累積赤字が4億円の、人気のない病院だったという。健康教室を開き、女性たちに「塩分控えめで、具だくさんなみそ汁を」と訴えても、「嫁は我が家の味を引き継げばいいと夫に言われるから無理」と返されてしまったとか。

 何とか男性たちにも話を聞いてほしくて、食事の誘いは断らず夢を語り続けたところ、次第に「鎌田先生は本気だ」と信頼され、協力してもらえるようになった。今では若い医師が全国から集まってくるような人気の病院になったという。

 心臓病で早くに亡くなった母の存在が医師を目指したきっかけになった。高校3年で医学部に進学したいと父に打ち明けたが、「貧乏人は働きなさい」と反対されて大げんかに。最後は許してもらったが、「貧乏人が医者にかかる時の気持ちを忘れるな」と言われたという。母の治療費のため、懸命に働く父の姿は、76歳の今でも忘れないという。

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