恒松祐里:「“ものづくり”がすごく好き」 キャリア20年の“実力派”は未来に投資する時間を惜しまず

映画「きさらぎ駅 Re:」に出演する恒松祐里さん
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映画「きさらぎ駅 Re:」に出演する恒松祐里さん

 本田望結さん主演の映画「きさらぎ駅 Re:」(永江二朗監督)に出演している俳優の恒松祐里さん。本作は、2004年に匿名掲示板「2ちゃんねる」に投稿された都市伝説「きさらぎ駅」を題材にしたホラー映画「きさらぎ駅」(2022年公開)の続編で、恒松さんは、前作に続き堤春奈を演じた。恒松さんには本作への撮影を振り返ってもらうと共に、「すごく好き」という“ものづくり”への思いも語ってもらった。

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 ◇「きさらぎ駅 Re:」は感動できる映画?

 「きさらぎ駅 Re:」の舞台は前作から3年後。異世界駅「きさらぎ駅」から帰還した明日香(本田さん)と、取り残された春奈(恒松さん)のその後が描かれている。

 本作について「感動できるのも一つの見どころ」と語る恒松さん。

 「『きさらぎ駅』で感動?と思うかもしれないのですが、今作では、みんなで帰還することを目指して、何度もトライしていく中、それぞれのキャラクターの心情の変化があって、そこをすごくていねいに描いているから感動もできる。青春シーンというか、『みんなでやるぞ!』という感じで、台本にも『(映画の)アルマゲドンみたいに歩く』とト書きで書かれていたシーンもあったりと、より物語として深みを増しているので、そこを楽しんでもらえたらと思っています」

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 前作同様に春奈が敵を倒していく姿が描かれているが、今回は明日香との「共闘」の色が濃い。

 「アクションも共同作業で、そこは前作にはない面白さでもあるのかなって。協力して敵を倒していくというのが演じていてもすごく楽しくて、バディー感の強さのようなものを感じました。アドリブでハイタッチを入れてみたり、二人とも熟練のプレーヤーのようで、女子が強いというのが面白いなって」

 ◇線路の上は「人が走るものじゃない」

 物語上、何度も同じシチュエーションが繰り返されるシーンの撮影では、廃線路の上を繰り返し走ったという恒松さんは「足が大変でした」と振り返る。

 「線路の上って人が走るものじゃないんだなと思いました(笑)。岩もすごいですし、使われてない線路なので、板のないところもあって、グキッって足をくじきそうになるけど、でも逃げるシーンでは走らないといけない。前作は1回だけだったのが、今回は何回もで、本当にあれは大変でした」

 そんなロケの苦労もありつつ、出来上がった映画に対しては「『きさらぎ駅』を大好きな人たちが、この『きさらぎ駅』を面白くするにはどうしたらいいかを考えて作った続編なので、ファンの皆さんの期待は裏切らないと思います」と確かな手応えを感じている。

 「永江監督率いるスタッフさんがとてもいいメンバーで、クリエイティブでもあるというのが、この作品の大きな根幹になっているのが大きいですし、台本を読んだときから、私も『面白い』と思ったので、そこは期待してほしいです。あと無双する春奈はもちろん、明日香もめちゃくちゃ強くなっているので、この二人のアクションを楽しんでもらえたらと思っています」

 ◇好きなもの、できることを増やしていくのはすごく大切

 今作の春奈役に限らず、どんな役も遜色なく演じることができるのが恒松さんの俳優としての一つの魅力であることは、改めて言うまでもないだろう。

 すでに20年という豊富なキャリアに裏打ちされた確かな演技力から「実力派」と呼ぶにふさわしい恒松さんは「“ものづくり”がすごく好きなんです」とも明かす。

 「自分自身がいろいろな経験をしたり、好きなもの、できることを増やしていくのはすごく大切なことだと思っていて。直接、俳優業に結びつくかどうかは分からないのですが、編み物や料理など、いろいろ作るのが好きなので、そういうことには惜しみなく、率先して時間を使っています」

 未来の自分への投資という側面もある。

 「最近は陶芸も始めたりもしていて、いつか自分でも何かものを作るブランドとかできたらいいなとも思っていて。『ただ好きなことしている人』ではあるのですが、この職業(俳優業)に限らず、副業を持ったりとか、自分の好きなものを磨いていくって共通してできることだと思うので、いまは趣味の範囲でしかないのですが、いつか実現できたらと思っています」

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