俳優の菅野美穂さんが、赤楚衛二さんとダブル主演を務めるホラー映画「近畿地方のある場所について」(白石晃士監督、8月8日公開)の原作を読んだ印象や初タッグとなった白石監督との撮影現場のエピソードなどをMANTANWEBに明かした。
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映画は、発行部数35万部突破した背筋さんの同名小説(KADOKAWA)が原作。2023年1月に小説サイト「カクヨム」に第1話が投稿され、連載が続くにつれて若年層を中心にファン層を拡大。累計2300万PVを超えるヒットを記録した。同年4月に最終話となる第34話を投稿後、同年8月に単行本化。「このホラーがすごい!」2024年版で1位を獲得した。監督は、「ノロイ」(2005年)、「貞子VS伽椰子」(2016年)、「サユリ」(2024年)などを手がけた白石監督が務め、原作者の背筋さんも脚本協力として参加している。
オカルト雑誌の編集者が突然行方不明に。失踪直前まで彼は、未解決事件の捜査資料や、怪現象にまつわる特集記事、お蔵入りとなった過去の取材メモなど、さまざまな情報をかき集めて何かを調べていたようだった。行方を捜す同僚の編集部員、小沢悠生(赤楚さん)はライターの瀬野千紘(菅野さん)と共に、それらすべての出来事が“近畿地方のある場所”で起きていた事実を知り……という新感覚の“場所ミステリー”。
これまでも映画「富江」(1998年)、「催眠」(1999年)などのサスペンスホラー作で確かな存在感を発揮してきた菅野さん。久々のホラー出演が鬼才・白石監督の作品ということでファンの期待値も上がってきている。
「ホラーを見るのも演じるのも好きなタイプ」という菅野さんは、本作の出演オファーを受け、「自分からその怖さを受け取りに行くような感覚で、作品の世界観に引っ張られる力のある素晴らしい原作」と感じ、「怖いと思いながらも自分から進んでのめり込んで読みふけってしまい、まさに体験型の読後感が残りました」と、原作の小説を読んで強く心惹(ひ)かれたという。
初タッグとなった白石監督について、菅野さんは「今回白石監督とご一緒して、改めて経験値の違いを感じました。監督の頭の中にはすでに完璧な方程式が出来上がっていて、『抑揚をつけるのではなく淡々と話してください』『ここから変化が始まります』といった明確なイメージをいただいて、なんとか近づこうと試行錯誤する日々でした。かと思いきや、ちょっと笑えるようなシーンをさりげなく挿入されたりと、監督独自の作家性に触れられて面白かったです」とその手腕を絶賛し、充実した撮影を振り返った。
菅野さんは、「最近の日本の夏は暑くて暑くて暑すぎるぐらいですけれど、この『近畿地方のある場所について』の映画で、ゾクリと凍える思いをしていただけるんじゃないかなと思います。見たことのないような映画になると確信しています」と手応えを語り、メッセージを送った。
謎を解けた人しか応募できないという、7月16日に実施されるプレミアイベントの企画も反響を呼んでいる今作。果たしてイベント参加者は存在するのか、今後の展開も注目される。
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