菅野美穂&赤楚衛二:映画「近畿地方のある場所について」でミステリーバスツアー 事前に体験し「怖すぎワロタ」

目隠しをしたまま客席に座ったバスツアー参加者の間に立ち、記念撮影する菅野美穂さん(左)と赤楚衛二さん (C) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会
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目隠しをしたまま客席に座ったバスツアー参加者の間に立ち、記念撮影する菅野美穂さん(左)と赤楚衛二さん (C) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

 背筋さんの人気小説を実写化したミステリー映画「近畿地方のある場所について」(白石晃士監督、8月8日公開)の体感型ミステリーバスツアーが29日、東京都内で実施された。ゴールとなった映画館「ユナイテッド・シネマ豊洲」(東京都江東区)では、主演の菅野美穂さんと赤楚衛二さんがサプライズで登場。客席で目隠しを外した参加者の中に、2人が座っているという演出に、驚きの声が上がった。

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 公式サイトやSNSで公開された「謎の資料」を基に、集合場所となる「東京のある場所」を突き止めた人だけが参加できる今回のツアー。スタート地点の「東京タワー」を突き止めた参加者は、目隠しをした状態でバスに乗り込み、不穏なアナウンスや、「おーい……」といった謎の呼びかけ、どこからともなくただよう線香の香り、そして映画にも登場する行方不明の少女の登場など、まるで作品の世界に入り込んだような恐怖体験をたっぷり味わった後、また別の「東京のある場所」へと導かれた。

 参加者が目隠しを外すと、そこは「ユナイテッド・シネマ 豊洲」の客席。菅野さんと赤楚さんも参加者に交じって座っていることに気づくと、「ええっ」という驚きの声が会場に響いた。静かに客席に忍び込み、観客たちとひそかに記念撮影を済ませていた2人。興奮気味の観客を前に、菅野さんは「アイマスクをしながらフラッシュがたかれてびっくりしましたよね。実は本当に撮影をしておりました!」、赤楚さんは「こっそり看板を入れ込んだりとか、めっちゃ慎重に撮っていました。後でアップされた写真を見て驚いてください!」と満面の笑みで語りかけた。

 2人はバスツアーの恐怖体験も事前に体感。菅野さんは「こういったことは初めてでした。バスツアーも体験させていただいて、ものすごく怖くて、“怖すぎワロタ”みたいな感じで(笑)。みなさんも体験された通り、映画の世界観をすごくふくらませてくれてるイベントだったと思います。良い思い出になるといいなと思います」と参加者に呼びかけた。赤楚さんは「バスツアーめちゃめちゃ怖かったです! 視界が遮られて、何か起きるかわからない気持ち悪さのようなものがずっとへばりついていたと思うので、皆さん本当に疲れただろうなと思います」と、体験者にしかわからない感情を参加者と分かち合った。

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 ツアー参加の条件となった謎解きについて「ヒントも出していただいたんですけど、難しすぎです!」と話した菅野さんと、「全然わからないです。自分にとってはマックス難しいです!」と嘆いた赤楚さん。映画については「いろんな謎があって、パズルがつながっていく爽快感がありますね。“ある場所”ってどこなんだろうと思いながら観ていただくのが良いと思います。原作小説だと伏字だったものが映像化で出てきたり、映画ではまた違った見方ができるかな」と菅野さんが謎解きの魅力を語ると、赤楚さんも「最初は演じていてもハテナだらけだったけど、だんだんそれらがつながっていく気持ちよさがあって、だけど同時に気持ち悪さも現れてくるので、演じていて怖くなっていく瞬間がありましたね」と、自身が体感した映画の魅力を熱弁した。イベント後、参加者は映画を楽しんだ。

 監督は、「ノロイ」(2005年)、「貞子VS伽椰子」(2016年)、「サユリ」(2024年)などを手がけた白石監督が務め、監督の大ファンで影響も受けているという原作者の背筋さんも脚本協力として参加している。

 オカルト雑誌の編集者が突然行方不明に……。失踪直前まで彼は、未解決事件の捜査資料や、怪現象にまつわる特集記事、お蔵入りとなった過去の取材メモなど、さまざまな情報をかき集めて何かを調べていたようだった。行方を捜す同僚の編集部員・小沢はライターの千紘とともに、それらすべての出来事が“近畿地方のある場所”で起きていた事実を知る。なぜその場所で事件が発生するのか……という新感覚の“場所ミステリー”。

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