人気バンド「スピッツ」の名曲を映画化した「楓」(行定勲監督、12月19日公開)の主演を、俳優の福士蒼汰さんと福原遥さんが務めていることが明らかになった。切ない運命に向き合う恋人同士をダブル主演で演じる。
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「楓」は1998年にリリースされた8枚目のアルバム「フェイクファー」の収録曲で、同年にアルバムからシングルカットされた。サビの歌詞「さよなら 君の声を抱いて歩いていく」が広く知られ、松任谷由実さん、上白石萌歌さんら多くのアーティストがカバーしている名曲だ。
同曲が原案となる映画は、行定監督がメガホンを取り、「ソラニン」「東京リベンジャーズ」の髙橋泉さんが脚本を担当するラブストーリー。福士蒼さん演じる涼は、運命に翻弄されながらも、自分より愛する恋人を大切に想う優しさと包容力にあふれたキャラクター。福原さんが演じる亜子は、大切な人を失い、喪失感を抱えながら、日々を前向きに生きようとする……という役どころだ。
併せて予告映像<楽曲編>とティザービジュアルも解禁。ニュージーランドで仲良く旅行中の2人の「これはこっちの楓」という会話をはじめとした涼と亜子の幸せそうな日常が映し出される。一方でスマホを手に涙ぐむ亜子の姿や横たわる誰かの手をもう一人の手がそっと包み込む場面など意味ありげなシーンも。ティザービジュアルには、撮影が行われたニュージーランドのテカポ湖を背景に優しく笑い合いながら同じ方向を見つめる涼と亜子の姿、そして、“さよなら 君の声を抱いて歩いていく”と切なさを予感させる「楓」のフレーズが記されている。
スピッツさんは世代を問わず一生愛され続ける存在で、愛をテーマに歌われていることも多く、「楓」から生まれた今回の物語にも普遍的な愛しさや愛情が描かれています。「楓」はとても素敵な曲で大好きな曲ですが、(オファーを受けて)「この曲を元に台本にした」と聞き、台本を読んでから歌詞をもう一度見ると、色々な想いを受け取ることができ、改めて素晴らしい楽曲だと感じました。この曲に込められた想いも作品に注入して、より良い作品にできるように演じさせていただきました。久しぶりの恋愛映画でしたが、行定監督が「人間の心を描く恋愛映画が好きだ」とお話しされていて、今回の映画は普遍的で根源的な感情を描いており、とても共感しています。
「楓」は私が生まれた年にリリースされた曲で、ご縁を感じています。スピッツさんは昔からずっと聴いていて、辛い時や悲しい時に聴くと、優しく包み込んでくれるような歌ばかりです。「楓」の歌詞も、歳を重ねて聴くと違うものを受け取れて、その時その時で違う感じ方ができるのは、この映画にも似ていると思いました。台本を読ませていただいたとき、心がジェットコースターのように動かされて、素敵な「楓」の楽曲が、この映画の世界観と交わり、本当に良い作品になる予感がしました。同時に「相手のことがすごく大事で愛しているからこそ取った行動」すべてを理解する事は難しかったのですが、行定監督とたくさんお話しさせていただき一緒に作ることが出来ました。
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