フェイクマミー
第9話 ニセ母計画崩壊!?追い込まれた家族の決断
12月5日(金)放送分
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合・月~土曜午前8時ほか)の第95回(8月8日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた程度を示す「注目度」の1分ごとの推移を調べたところ、最も注目度(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)が高かったのは、眞栄田郷敦さん演じる天才マンガ家、手嶌治虫が北村匠海さん演じる嵩に声を掛けた場面の午前8時3分で75.2%だった。
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「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家で絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」だ。
第95回は主題歌が流れるオープニングの後、健太郎(高橋文哉さん)と嵩が食事をするカフェのシーンで本編スタート。2人の席から顔は見えなかったが、遅れてやって来た男性から「先生」と呼ばれているベレー帽姿の男性が手嶌治虫だと嵩は気付く。
この日の「注目度」はオープニング終了後、急上昇。ちょうどこの場面が午前8時2分で74.4%。しばらく手嶌と男性のやりとりが続き、「次はね、少女マンガを描こうと思ってますよ。革新的な作品になると思います」と自信を持って語る手嶌の姿に嵩は衝撃を受ける。
いたたまれなくなった嵩は店を出ようとするが、手嶌の席の横を通りすぎると、「あの……」と手嶌に声をかけられる。手嶌は「靴のひも、ほどけてますよ」と言いながら嵩に近づくと、嵩の靴ひもを結び直し「こうやって二重にすれば、ほどけない」と笑顔を見せる。このあたりが午前8時3分台でこの日の最高値75.2%を記録した。
カフェのシーンが終わるのがほぼ4分で73.1%。この後、職場の三星百貨店に戻った嵩は意を決して退職届を提出する。
手嶌役が眞栄田さんだということは発表されていたが、劇中はまず声と横顔だけで、視聴者も嵩と同様、しばらくその顔は見えない。ちょうど会話を盗み聞いているのと同じ状況だ。初登場の手嶌をじらした上で少しずつ露出させていく演出が成功したのだろう。視聴者は画面に吸い寄せられ、カフェの場面の2~4分が第95回の注目度のベスト3となった。
この後、注目度は少し低下し、ほぼ60%台で推移。2度小ぶりな山を作るが、一つは、嵩が三星百貨店を辞めると聞いた登美子(松嶋菜々子さん)が表情を一変させ、のぶ(今田さん)や嵩に考え直すよう訴えた午前8時9分(70.1%)と10分(70.5%)で、かろうじて70%に届いた。
もう一つは、ラストののぶと嵩の会話の場面。登美子を追い返したことを悔やみ、落ち込む嵩に、のぶは「うちには分かる。ちっぽけな嵩がいつか天才もびっくりするような作品を作るって」と励ます。このあたりが午前8時14分で69.3%だった。
活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。
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