ゲームゲノム:NHKのゲーム教養番組、新作を3夜連続で モンハン、桃鉄、ゲーム音楽を語り尽くす(番組概要一覧)

上國料勇さんが描き下ろした番組キービジュアル=NHK提供
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上國料勇さんが描き下ろした番組キービジュアル=NHK提供

 ゲームを「文化」として捉え、さまざまな名作の魅力を深堀りするNHKの“教養番組”「ゲームゲノム」の新作が8月20日から3夜連続で放送されることが明らかになった。

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 プレー体験を通して受け取ってきた感情や価値観、そしてクリエーターたちの創意工夫や哲学を“ゲームゲノム(遺伝子)”と呼び、魅力や奥深さに迫る人気番組。珠玉の名作やシリーズを徹底分析し、ゲーム愛あふれる出演者たちが語り尽す内容だ。2021年10月にパイロット版が放送され、好評を得て2022年10~12月にレギュラー化。シーズン2は2024年1~3月に放送された。

 今回は「モンスターハンター」「桃太郎電鉄」「ゲーム音楽SP」の新作3本を放送。人気クリエーターや、山田裕貴さん、ヒャダインさんらゲームファンの著名人をゲストに迎え、魅力を探る。

 「ファイナルファンタジー」シリーズなど、数々のゲームのアートディレクションを務めたイラストレーター・洋画家の上國料勇さんが描き下ろした番組キービジュアルも公開された。放送は8月20~22日午後11時から。

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 ◇第一夜「生態をとらえる ~モンスターハンター~」(以下敬称略)

 ゲスト:山田裕貴(俳優)、藤岡要(ゲームクリエーター)、徳田優也(ゲームクリエーター)

 狩猟ゲームの名作「モンスターハンター」シリーズを取り上げる。巨大なモンスターと対峙し、ハンティングに挑む本作。狩猟生活という独自の世界観が多くのプレーヤーを魅了し、初代発売から21年、累計販売1億2000万本を超えるなど、その人気は世界に広がっている。本シリーズの特徴は、作りこまれたモンスターの”生態”。生息地や好きな食べ物に留まらず、フィールドに擬態する、死んだふりをしてプレーヤーを欺くなど動物さながらの行動が緻密に表現されている。そうした生態を読み解くことが、狩猟成功の鍵となるのだ。今回の見どころは、特別に許されたゲーム開発現場への取材。電子生物であるモンスターに命を吹き込む工夫やこだわりの数々に密着取材で迫る。

 ◇第二夜「喜怒哀楽のレール~桃太郎電鉄~」

 ゲスト:ヒャダイン(作曲家)、犬山紙子(コラムニスト)、本多大夢(ROIROM)、浜川路己(ROIROM) さくまあきら(ゲームクリエーター)、桝田省治(ゲームクリエーター)、岡村憲明(ゲームクリエーター) 堀井雄二(ゲームクリエーター)

 番組概要:パーティーゲームの金字塔「桃太郎電鉄」シリーズを取り上げる。最大4人で日本全国をすごろく形式で移動しながら各地の物件を購入し、1番のお金持ちを目指す本作は、シンプルなルールで世代問わず白熱できることから、家族や友人たちとプレーした記憶が多くの日本人に刻まれている。近年は「地理や経済の勉強になる」と学校現場への導入も進む。そんな本作の生みの親であるクリエーターのさくまあきらが守ってきた哲学が「画面の中ではなく、画面の前を作る」こと。そこに込められた、プレーヤーの“喜怒哀楽”を揺さぶる旅路の秘密をひも解く。

 ◇第三夜「ゲーム音楽SP」

 ゲスト:植松伸夫(作曲家)、水口哲也(ゲームクリエーター)、岩本翔(サウンドプログラマー)

 番組概要:プレー体験を音で彩る“ゲーム音楽”をテーマにお届けする。東京五輪開会式では、ゲーム音楽が入場曲に使用され大きな話題に。ゲーム音楽はなぜここまで愛されるのか。そして、ゲーム音楽ならではの魅力とは。MC三浦大知がスタジオを飛び出し、キーパーソンを訪ねる。一人目は「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽を手がけた植松伸夫。容量に厳しい制限があった時代から、いかに豊かなメロディーを紡いだのか。その工夫と込められた哲学からゲーム音楽の歴史をひも解く。もう一人は「ゲーム×音楽」の融合体験を追求し続ける水口哲也。手掛けた「テトリス・エフェクト」はブロックを動かすと鳴る効果音がBGMと相まって自ら音楽を奏でているような感覚になる不思議なゲームだ。水口がプレーヤーに届けたい体験とは。

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