TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3
【MISSION:50】生き残れない世界
12月27日(土)放送分
1985年に発表された押井守監督の“伝説のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)”「天使のたまご」の4Kリマスター版が11月14日からドルビーシネマ限定で先行公開されることが分かった。11月21日から全国で順次公開される。押井監督本人による監修の基、35ミリのフィルム原版からスキャニング、4Kリマスター化し、音響面ではDolby Atmosにリミックスした。5月には、第78回カンヌ国際映画祭クラシック部門に選出され、日本公開に先駆けてワールドプレミア上映された。
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公開に向けてポスタービジュアルも公開された。ビジュアルは、原案、アートディレクションの天野喜孝さんが約40年ぶりに描き下ろしたイラストがデザインされている。
これまでの描き下ろしイラストでは、少女が中心に描かれることが多かったが、公開されたビジュアルでは少年をメインに描かれている。背景には、物語のモチーフである卵や幻想的な都市景観が広がり、少年が大きく翻るマントをまとい、十字架を肩に歩む姿が印象的なビジュアルとなっている。
押井監督は「力作ですね。40年ぶりの天野さんの描き下ろしですが、やはり歳月が経ったのだなと感じます。今までのポスターでは少女にフォーカスしていたので、少年をメインにしたというのが面白いですし、『天使のたまご』のイメージを明らかに一新していると思います。天野さんがどう考えられたかは想像になりますが、少年が大人になったということなのでしょうね」とコメントを寄せている。
天野さんがビジュアル制作の背景を語るインタビュー動画も公開された。天野さんは「少年をしっかり描いたのは初めてだった」と語り、年齢や人物像を具体的に思い描きながら筆を進めたことを明かした。根津甚八さんが演じた少年のセリフを意識しつつ、約40年前のポスターでは卵の向こうに立っていた少年が、長い時間をかけて手前まで歩いてきたようなイメージを重ねたという。「『天使のたまご』の世界には別の時間軸が流れているのかもしれない」とも述べている。
「天使のたまご」は、押井監督の初めてのオリジナル作品で、天野さんが原案、アートディレクションを担当。限りなくモノトーンに近い色彩、ごくわずかのせりふ、異例の長回し、約400カットという通常のアニメ約3分の1という少ないカット数といった禁欲的なスタイルで制作された。1985年にOVAとして発売され、発売記念として期間限定で劇場でも上映された。
※オリジナルスタッフ(敬称略)
原案・脚本・監督:押井守▽原案・アートディレクション:天野喜孝▽製作:徳間康快▽企画:山下辰巳、尾形英夫▽原案:押井守、天野喜孝(アニメージュ文庫「天使のたまご」より)▽プロデューサー:三浦光紀、和田豊、小林正夫、長谷川洋▽監督・脚本:押井守▽アートディレクション:天野喜孝▽美術監督・レイアウト監修:小林七郎▽作画監督:名倉靖博▽作曲:菅野由弘▽音楽監督:菅野由弘▽音響監督:斯波重治▽撮影監督:杉村重郎▽編集:森田清次▽アニメーション制作:スタジオディーン
※キャスト(敬称略)
少年:根津甚八▽少女:兵藤まこ
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