木村拓哉:倍賞千恵子と共演 山田洋次監督の新作「TOKYOタクシー」予告とメインビジュアル公開 追加キャストも

倍賞千恵子さんと木村拓哉さんが出演する映画「TOKYOタクシー」(山田洋次監督)のメインビジュアル (C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会
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倍賞千恵子さんと木村拓哉さんが出演する映画「TOKYOタクシー」(山田洋次監督)のメインビジュアル (C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会

 木村拓哉さんが倍賞千恵子さんと共演する、山田洋次監督の91本目となる新作映画「TOKYOタクシー」(11月21日公開)の予告編とメインビジュアルが8月27日、公開された。併せて追加キャストも解禁となった。

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 「TOKYOタクシー」は、フランス映画「パリタクシー」(2022年)が原作。山田監督と朝原雄三さんが脚本を担当している。タクシー運転手の宇佐美浩二(木村さん)は、ある日、85歳の高野すみれ(倍賞さん)を東京・柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれは浩二に、「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と寄り道を依頼する。タクシーで旅を共にするうち次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始める。偶然出会った2人の心が、そして人生が大きく動いていく……というストーリー。木村さんと山田監督のタッグは「武士の一分」(2006年)以来19年ぶり。倍賞さんとの共演は劇場版アニメ「ハウルの動く城」(2004年)以来21年ぶり。

 解禁された予告編は、木村さん演じる浩二が、倍賞さん演じるすみれをタクシーに乗せたところから始まる。「お客さん、行き先は?」「お伝えしたと思うけど」と、そっけない雰囲気の2人だったが、会話を重ねるうち次第に心を許し始めたすみれが「運転手さんの初恋は? お相手はどんな人?」と浩二を質問攻めに。「覚えてませんよ、そんなの」「あらつまんない、照れてるのね!」と肩をパシッとたたくという、思わずクスッと笑いが漏れるような楽しい掛け合いが映し出されている。

 中盤では、若き日のすみれ(蒼井優さん)が、「二度とこんなことさせないから!」と泣きながら子どもを抱きしめる姿や、裁判所の証言台に立つ回想シーンも。そして浩二の、「今生きているから、この景色を見ることができるんです。死ななくてよかったんだ、すみれさんは」という言葉に、すみれが「そうね。あなたにも会えたんだものね」と返す場面も登場する。タクシー運転手と乗客という他人同士の関係からタクシーの旅を通じ、深く心が通い合ったように感じられるシーンだ。

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 ラストに、浩二がタクシーの中で涙する場面が印象的に映し出される。あふれ出す涙を拭う浩二のさまざまな感情が入り混じった表情に、思わず心をつかまれ物語へ引き込まれてしまう予告になっている。

 併せて解禁となったメインビジュアルでは、鮮やかな夕日を背に腕を組んで歩く2人の穏やかな笑顔が写し出されている。会話を交わすうち思わず笑みが漏れた、楽しいひとときを切り取ったビジュアルで、2人が旅を通して、どのように心を通わせ絆が生まれていったのかが垣間見られる。

 また、追加キャストも解禁された。若きの日のすみれが、ある事件で証言台に立つ際の裁判官を、山田監督作品に初出演となるマキタスポーツさん、すみれが向かう高齢者施設のスタッフ役には「こんにちは、母さん」(2023年)など山田組に多数出演している北山雅康さん、すみれの息子、勇役を放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」で主人公・柳井嵩の幼少期を演じた木村優来くん、さらにすみれと浩二が食事をするレストランで居合わせた客役に、1998年公開の「学校III」から山田組の常連で「キネマの神様」(2021年)以来4年ぶりの出演となる小林稔侍さん脇を固めている。

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