1週間の主なドラマのニュースをまとめて紹介する「ドラマ1週間」。今回（9月20～26日）は、NHK連続テレビ小説のヒロインによる“バトンタッチ”セレモニーが行われたこと、三谷幸喜さん脚本の連続ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう（もしがく）」の主題歌が音楽ユニット「YOASOBI」の書き下ろし新曲「劇上」に決まったことなどが話題になった。前後編で取り上げる。

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朝ドラ「ばけばけ」徹底特集！　高石あかりがヒロインに

　9月20日、柄本時生さんが、高石あかりさん主演で9月29日にスタートす2025年度後期のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「ばけばけ」に出演することが分かった。柄本さんが朝ドラに出演するのは2011年度前期の「おひさま」以来、14年ぶり。山橋薬舗の店主・山橋才路を演じる。山橋才路は、松江で唯一の舶来品店の店主。トキ（高石さん）とヘブン（トミー・バストウさん）も足しげく通うようになる。山橋は店主以外にも“裏の顔”を持っている。柄本さんは「久しぶりの朝ドラに出演できて光栄です。皆さまの記憶に残るよう、一生懸命演じさせていただきたいと思います」と意気込みを語った。

　21日、ダンス＆ボーカルグループ「超特急」の草川拓弥さんが、10月16日放送開始の連続ドラマ「地獄は善意で出来ている」（カンテレ・フジテレビ）で主演を務めることが分かった。草川さんはカンテレドラマ初主演で、孤独と絶望の中で生きる前科者を演じる。過去の過ちにより世間から厳しい目が向けられ、不遇の日々を送る前科者たちが、人生のやり直しを懸けた“更生プログラム”の中で、残酷なわなに巻き込まれていく。それぞれの葛藤や後悔が複雑に絡み合う、手に汗握るヒューマンサスペンス。草川さん演じる高村樹（たかむら・いつき）は、複雑な生い立ちを抱え、社会から孤立し、苦しい生活を送ってきた。ある出来事により、傷害罪で実刑判決を受ける。2年後に出所するも、社会復帰の足掛かりがなく途方に暮れていたところ、更生プログラムに招待される。ドラマはカンテレで毎週木曜深夜0時15分、フジテレビで毎週木曜深夜0時45分に放送。

　21日、三谷幸喜さん脚本、菅田将暉さん主演のフジテレビ系の連続ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう（もしがく）」（水曜午後10時）の主題歌が音楽ユニット「YOASOBI」の書き下ろし新曲「劇上」に決まった。YOASOBIが連続ドラマに楽曲を提供するのは初めてで、Ayaseさん初のボーカル参加という新たな試みも盛り込まれているという。ドラマは1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷さんの半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。若者文化の中心地として活気づく渋谷の片隅で、まだ何者でもない若者たちの苦悩と挫折、時に恋模様を“三谷ワールド”全開で描く。三谷さんによる25年ぶりのゴールデン・プライム帯民放連ドラで、演出は「コード・ブルー」などの西浦正記さんが務める。ドラマは10月1日スタート。初回は30分拡大。

　22日、WOWOWで12月に放送・配信されるオムニバスドラマ「連続ドラマW 池井戸潤スペシャル『かばん屋の相続』」で、俳優の町田啓太さん、菅生新樹さん、伊藤淳史さん、人気グループ「なにわ男子」の藤原丈一郎さんが主演を務めることが明らかになった。藤原さんがWOWOWのドラマに出演するのは初めてで、町田さんと菅生さんはWOWOWドラマ初主演となる。池井戸さんが2005～2008年に発表した短編を収録した「かばん屋の相続」（文藝春秋）が原作で、いずれも金融マンが主人公の人間ドラマ。町田さん演じる「十年目のクリスマス」、菅生さん演じる「芥のごとく」、伊藤さん演じるる「セールストーク」、藤原さん演じる「かばん屋の相続」の全4話で構成されている。

　22日、俳優の香取慎吾さんが主演を務めたNHK大河ドラマ「新選組！」（2004年）が、NHKオンデマンドで9月29日から初配信されることが分かった。「新選組！」は三谷幸喜さんが初めて脚本を手がけた大河ドラマ。幕末、京都の治安を守り、最後まで未来を信じて生きた新選組局長・近藤勇（香取さん）とその仲間たちの青春群像劇を描いた。放送当時、三谷さんは「20年後に見返すとオールスターキャストになっているはずだ」と公言するなど、山本耕史さん（土方歳三役）、藤原竜也さん（沖田総司役）、堺雅人さん（山南敬助役）ら豪華キャストが出演している。

　23日、NHK連続テレビ小説（朝ドラ）の“バトンタッチ”セレモニーがNHK大阪放送局（大阪市中央区）で行われ、放送中の「あんぱん」のヒロイン・今田美桜さんと、29日スタートの「ばけばけ」で主演を務める高石あかりさんが出席。今田さんから高石さんへバトンが渡された。高石さんは「何より、今田さんにバトンを渡していただけるということが本当にうれしくて。以前お会いしたときに本当に温かくて優しくて、そんな今田さんに支えられていたので、また今回も支えていただいているような気がしてうれしいです」と話した。今田さんは「1年間という撮影は本当に振り返るとあっという間だったんですけど、やっぱり長いので、とにかくたくさん食べて、よく寝て、心も体も健康に。（髙石さんに）たくさん食べてよく寝て頑張ってください」とエールを送った。