じゃあ、あんたが作ってみろよ
第9話 おにぎり食べて、元気だせ!
12月2日(火)放送分
俳優の福士蒼汰さんが、2026年1月期のフジテレビ系火9ドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」(火曜午後9時)で主演することが11月7日、明らかになった。広報と捜査現場の刑事の意地とメンツ、対立と葛藤を描く完全オリジナルストーリーの社会派警察ドラマとなる。福士さんと初タッグとなる俳優の緒形直人さんの出演も決定した。
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タイトルにある「P.D.」は、「Police Department」の略。警視庁の「広報課」は組織の情報のすべてが集まる部署であり組織の内側と外側の境界線、人間の体で言えば“皮膚”にあたる大切な部位だが、その内実はあまり知られていない。警視庁の広報課は守備範囲が広く、1係が庶務と音楽隊、2係が報道担当、3係がドラマへの協力やバラエティーなどメディア露出への対応や雑誌などを担当している。
特に2係は内部的には、警視庁の広報、事件が起きた際には記者会見や情報管理の段取り、捜査幹部との折衝、記者と捜査セクションとの情報管理や折衝などを行う。一方、対外的には、メディアとの交流を通じて、時に利用し、時に情報をリークしてコントロールを試みるなど、一筋縄ではいかない仕事だ。とある理由で捜査1課に行くはずだった主人公の刑事が、広報2係に送り込まれ、警視庁という組織で起きるさまざまな出来事と事件が描かれる一方で、組織と人間模様の面白さも表現していくという。
福士さんは、2011年1月期のドラマ「美咲ナンバーワン!!」(日本テレビ系)で俳優デビューを果たしてから15周年を迎える。同局の制作ドラマで主演を務めるのは2015年7月期の「恋仲」以来、約10年ぶり。福士さんが演じるのは、蔵前橋警察署の刑事から広報課2係に異動となる今泉麟太郎(いまいずみ・りんたろう)。捜査1課の刑事になるために警視庁に入ったが、なぜか広報課に異動となる。過去に起きた事件のトラウマから記者のことを嫌っていた今泉にとって、記者との関係性が深い広報課への異動は思いがけないもので……。
緒形さんが演じるのは、今泉(福士さん)が異動してきた広報課2係で係長を務める安藤直司(あんどう・なおし)。酒好きで宴会好きだが、元捜査1課の刑事らしく洞察力があり、抜けているように見えて、実は一番記者たちをコントロールしている切れ者。異動してきたばかりの今泉を陰で支える。そんな安藤は、実は未解決事件の“ある過去”を抱えているという設定だ。緒形さんは、映画「優駿 ORACION」で1988年にデビュー。同局のドラマでは、「僕だけのマドンナ …and I Love Her」(2003年7月期)以来、約22年ぶりドラマに出演。福士さんとは初共演となる。
今作では、同局初となる三つの試みに挑戦する。一つ目は、脚本に“ライターズルーム方式”を採用していること。この方式は、主に海外作品で取り入れられている脚本制作の一つで、複数の脚本家が集まり、作品全体のストーリーや各話の構成などを共同で執筆するシステム。最近では、NHK総合の「3000万」(2024年)やPrime Videoの「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(2023年)で採用された方法で、全話の脚本にこの方式で制作するのは同局で初。
二つ目は、広報課を舞台にした連続ドラマが同局で作られるのは初めてということ。広報を舞台にしたドラマは、日曜劇場「空飛ぶ広報室」(2013年、TBS系)や、2022年に放送された単発ドラマ「木のストロー」(フジテレビ系)などがあるが、フジの連続ドラマで広報が舞台となるのは今作が初めて。警視庁の広報課を舞台に、個性豊かなキャラクターたちが新たなドラマを生み出す。
三つ目は、FODとの共同制作で地上波×配信のコラボレーションドラマにすること。season1として2026年1月クールで地上波ドラマを放送後、season1の終了後からFODでseason2の独占配信を行う。
福士さん、緒形さんらのコメントは以下の通り。
“警視庁広報2係”というあまり知られていないことをドラマ化するのは面白いと思いました。プロデューサーがメディアの記者出身ということで、台本を読み進めていくのも毎話楽しみにして読んでいます。
台本を読むまでは広報2係というものの存在や、実際に何をしているのかをあまり詳しく知らなかったのですが、“広報はこんな仕事をしていたんだ”という裏側や、メディアとの間にこんなつながりがあるんだなと知ることができて、とても面白く読ませていただきました。
僕が演じる役はひょんなことから広報課に異動するのですが、やる気がめちゃくちゃあって、刑事になりたいというキャラクターです。なので、最初は広報って何をやっているところなのかという疑問を持ちながら動いていくのですが、その中でやる気と広報がかけ算されていい方向に向かっていくのかな?やっぱり捜査1課に入りたいのかな?みたいなキャラクターです。
約10年ぶりと聞いて僕も驚きました。前回は「恋仲」と聞いて、当時22歳、月9でキュンキュンするようなドラマをやっていました(笑)。今回、10年ぶりに帰ってきて、そして緒形直人さんとご一緒できるということで、ドラマ自体も社会派でまた違った自分を見せることができるのではないかと思っています。
「東京P.D. 警視庁広報2係」は、広報の仕事内容や事件の裏側でのメディアの動き、そして広報メンバーの一人一人の登場人物がいろんな感情を持って動いているんだということが伝わる社会派ドラマになっていると思います。ぜひご覧ください。
◇緒形直人さんのコメント
僕はデビューがフジテレビ開局30周年記念作品の映画「優駿 ORACION」(1988年)という作品なので、実は僕はフジテレビ出身の俳優です(笑)! 久しぶりのフジテレビドラマ、頑張りたいなと思っています。
骨太で硬派な社会派ドラマができるのではないかなと思っています。広報は警察組織と記者の間に立たされた、繊細なポジションだと思っています。そのあたりも見ている視聴者の皆さんがきっと面白く感じる作品になると思っています。
元捜査1課の刑事で、ワケあって今は広報課にいます。無類の酒好きというキャラクターです(笑)。福士蒼汰さん演じる今泉をしっかりとフォローしながら、全力で事件に立ち向かっていきたいなと思っています。
フジテレビの作品は恋愛ものが多いイメージなのですが、これだけ社会派な内容のドラマはなかなかないのではないかと思います。いいドラマを福士くんと作っていきたいなと思っています。
警視庁の広報課が舞台のドラマをやります。あまり見たことがない側の作品だと思いますので、僕らも気合いを入れて臨んでいきたいと思います。ぜひご覧いただけたらと思います。
日々、さまざまなテレビ、新聞などのメディアやSNSで事件や事故のニュースを見聞きしない日はないと思います。では世の中に影響を与えかねないその情報はどうやって世に出ているのか? それは正しい情報なのか? 捜査当局やメディアの恣意(しい)的なものになってはいないだろうか? その時に警察組織にとってなくてはならない重要な存在が広報課です。事件事故の広報はもちろん、組織のPRもする一方で組織を守るためにも奔走し、“世間”“メディア”と“組織”の間で揺れ動く警視庁の広報課のあまり知られてこなかった物語が、ここにあります。
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