べらぼう:定信は“二次創作”もできるオタクだった!? 蔦重と“嫌みの応酬”も、視聴者から「楽しそう」の声 

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第45回の場面カット (C)NHK
1 / 1
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第45回の場面カット (C)NHK

 俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)。11月23日放送の第45回「その名は写楽」では、“源内風”の戯作の続編を手掛けたのが松平定信(井上祐貴さん)だったことに対して、視聴者からは「定信、二次創作もできるタイプのオタクだったか…」といった感想が寄せられた。

あなたにオススメ

 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は64作目の大河ドラマで、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる蔦屋重三郎(略して“蔦重”)の生涯を描く。脚本は一昨年、NHKで放送され、大きな話題となった「ドラマ10『大奥』」などで知られる森下佳子さんが手掛けている。

 前週第44回では、平賀源内(安田顕さん)の生存説を追う蔦重(横浜さん)の姿が描かれたが、その先に待っていたのは、定信ら、“傀儡好きの大名”への仇討ちを考える者たちだった。第45回では、手に入れた戯作について、蔦重が「これは……源内先生が書いたんじゃねえんですね」と確認すると、定信は、三浦庄司(原田泰造さん)から聞いた話をもとに「私が書き起こしたものだ」とあっさりと告白した。

 少年時代から文学に慣れ親しみ、恋川春町(岡山天音さん)の黄表紙が好きだった定信は、元来オタク気質のある人物。SNSでは「サラッとすごいことしてますね。黄表紙好きの厄介オタク、実は陰で結構書いてたのか定信公」「黄表紙オタク定信、二次創作の才能がある」「松平定信、原作への理解と愛が深すぎるゆえに限りなく原作に近い二次創作を書けるタイプの稀有なオタクだ」などのコメントが書き込まれた。

 そんな定信から、源内が「生きているのではないか」といううわさを広めて「世間を騒がせる」ことを命じられた蔦重は、やがて「源内の蘭画風」の役者絵を出すことを思いつく。定信は、蔦重からその案を伝えられると「絵は武家のたしなみの一つ」とし、知識をひけらかしつつ、上から目線であれこれと指示。次に話が“活動資金”に及ぶと、かつて「質素倹約」を推し進めた定信と、「江戸一の効き者」と言われた蔦重は、その場で“嫌みの応酬”を繰り広げた。

 結局、定信は「金繰りの厳しさに耐えかね、つい愚痴の一つ漏らしちまうかも」という蔦重から「この仇討ち、奉行所にお届けは?」と痛いところを突かれ、金を出すことを認めるも、まゆをつり上げるなど、どこか気に入らない態度。それでも視聴者からは「定信、蔦重と嫌みを言い合って楽しそう」との声が上がった。

テレビ 最新記事