風、薫る:酔って暴れて火災に りんは離婚を決意 急展開の第8回で視聴者が最もクギヅケになった場面は? 「注目度」で振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第8回(4月8日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時14分の71.2%だった。第5回以降、4回連続で、注目度のピークが70%台を記録した。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 ◇終盤、注目度が着実に上昇

 第8回は、りん(見上さん)はある夜、酔った夫の亀吉(三浦貴大さん)と、娘の環(宮島るかちゃん)のことを巡り口論になる。一方、アメリカに憧れている直美(上坂さん)は、教会の炊き出しに向かう途中で、偶然、大山捨松(多部未華子さん)に出会う。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、中盤で少し下がったものの、終盤は少しずつ上昇しエンディングの午前8時14分でピークに達した。

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 ◇亀吉との口論は火災へと発展 注目度も上昇

 第8回の序盤で少し小さな“山”ができたのは、午前8時4分(62.8%)と午前8時5分(65.5%)で、直美が偶然、捨松に出会うシーン。馬車でやってきた捨松が、馬具の交換の間、路上で停車した馬車の上で時間を潰していると、通りかかった直美が炊き出し用のジャガイモを道に落としてしまう。捨松は、転がってきたジャガイモを拾い、直美に手渡す。第5回で馬車に乗ってやってきた捨松とりんが出会ったのと同じような場面だ。第5回では、この出会いのシーンがピークとなったように、捨松が登場するシーンは注目度が上昇するようだ。

 この後は、ある夜、りんが母・美津(水野美紀さん)への手紙を書いていると、泥酔し帰ってきた亀吉と口論になる場面だが、前半は注目度が50%台後半まで落ち込む。

 一気に上昇し始めるのは口論がヒートアップする午前8時10分(69.4%)から。午前8時12分までの3分間、68~69%台の横ばい状態が続く。環の教育について「とっとといいとこ嫁出してやっからよ。女に学なぞいんね」と言う亀吉に、「女学校へ行かせてやってください」とりんは頭を下げる。しかし亀吉は「んなもん無駄だ。どうせ嫁にやっちまうんだから」と吐き捨て、寝ている環を起こそうとしたあたりからが10分台だ。

 りんが止めようとすると、亀吉は逆上して暴れ出す。亀吉は「俺をなめやがって~!」と激高しながら物を投げるため、りんは環に覆いかぶさり守ろうとする。倒れた行燈の火が障子に燃え移り、あっという間に炎が広がった。亀吉は「おっかぁ~!」と叫びながら、りんと環を置いて母の貞(根岸季衣さん)と逃亡。残されたりんはしばらくぼうぜんとした後、環をおぶって逃げ出した。りんが実家の一ノ瀬家に戻るあたりまでが午前8時10~12分台だ。

 ◇ピークは「逃げるの、東京に」の午前8時14分台

 りんは美津に、亀吉との間で起こったことを話し始めるが、動揺しているので、要領を得ない。そのうち自身の中で考えがまとまったのか、突然、玄関先で土下座をすると、美津に「申し訳ありません! 母上。やめます。私、奥様やめる!」と宣言する。そんな午前8時13分台は64.7%まで注目度が低下するが、午前8時14分で、この日の最高値71.2%まで一気に再浮上する。

 りんの決意を聞いた美津はどうするのだろう? 美津はりんを家に迎え入れると、「逃げるの、東京に」と指示し、東京で暮らす叔父・信勝(斉藤陽一郎さん)の住所を記した紙を手渡す。「負け戦を長引かせてはなりません」と伝える美津が頼もしい。その直後、扉をたたく音が響いて、ドラマは終了した。

 後半はドラマが急展開。りんと亀吉の口論がヒートアップしたあたりから注目度は上昇し始めた。「奥様やめる!」というりんの叫びは衝撃的だったが、視聴者にはおおむね予想通りの展開だったのかもしれない。「逃げるの、東京に」と指示した美津の対応がこの日の注目度のピークだった。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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