夏菜:「悩みに悩んだ」撮影初期のつらい思い出語る NHK朝ドラ「純と愛」完成披露

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 女優の夏菜さんがヒロインを務め、10月に放送をスタートするNHK連続テレビ小説「純と愛」の完成披露試写会が3日、NHK放送センター(東京都渋谷区)であり、純役の夏菜さんと愛役の風間俊介さんらが登場した。この日、試写会でお披露目された第1週の撮影の思い出について、夏菜さんは「悩みに悩んで、苦しくてつらかった思い出しかない」と苦労を告白。脚本の遊川和彦さんから「直々に褒められたことがない」という夏菜さんだが、山本敏彦チーフプロデューサーから「(夏菜さん演じる)純が非常によくなってきていると遊川さんが話していた」と明かされると、夏菜さんはうれしそうに笑顔を見せていた。

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 「純と愛」は、11年の大ヒットドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)を手がけた脚本家・遊川さんのオリジナル作で、大阪市大正区と沖縄の宮古島が舞台。幼いころから祖父が宮古島で経営する小さなホテルを「お客さんを笑顔に変える魔法の国」だとあこがれていた純。現在は父・善行(武田鉄矢さん)と母・晴海(森下愛子さん)が継いでおり、純は「大学卒業後に実家を手伝いたい」と父に申し出る。しかし父から反対され大げんか。「ならば、大手ホテルの社長になって見返してやる!」とたんかを切って就職活動を再開し、幼いころに住んでいた大阪での就職を果たす。そこで夫となる愛(いとし)と出会って結婚し……というストーリーが展開する。

 会見には、同局の山本チーフプロデューサーと、特別ゲストに主題歌を担当する沖縄を拠点に活動する5人組バンド「HY」も登場。夏菜さんは相手役を務める風間さんの印象について「演技がめちゃくちゃできる方だと思ってたので、足を引っ張らないようにしていた」とコメント。クランクインから約3カ月がたつが、「やってみたらやっぱりすごい! 安定感抜群だし、どんなボールを投げても、ドシッと構えてくれる」と風間さんを絶賛した。一方で、風間さんは「こんなに褒められると思ってなかったのでうれしい」とにっこり。「現場での感情やそのときの気持ちですべてを表現する女優さん(夏菜さん)が目の前にいる。どんな玉が飛んでくるかわからない人と、いつでも受けられる安定感のある僕はいいコンビなんじゃないか」と胸を張った。

 風間さんは「脚本の遊川さんから、『きれいなヒロインをイケメンの男が支える、そんな図は見飽きた。街を歩いている普通のお兄ちゃんが女性を支えていく作品にしたいから、風間君なんだ』って言われて……」と自身の起用理由について告白。最近、朝ドラに出演したイケメンの向井理さんや松坂桃李さんを例に挙げ、「そのポジションを求められていたらどうしようかと思った。求められなくてよかった」と安心した表情を見せ、会場の笑いを誘っていた。

 「HY」の仲宗根泉さんは、「自分たちが一生懸命書いた曲が(作品に)入っていて、ジーンと感動してしまった。多くの人に朝届けられることに誇りに思います」と笑顔で語っていた。放送は10月1日~13年3月30日、全151回を予定。(毎日新聞デジタル)

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