フランスで開催された「第66回カンヌ国際映画祭」が26日(現地時間)閉幕し、コンペティション部門に出品された福山雅治さんの主演映画「そして父になる」(是枝裕和監督)が審査員賞を受賞した。授賞式に出席した是枝監督は壇上で「ここにまた立つチャンスをくれた映画祭と審査員のみなさんに感謝します。一足先に帰った福山さんはじめキャストのみなさん、来られなかったスタッフのみんなとこの賞を分かち合いたいと思います。また非常に個人的な話ですが、今回の父と子供の話を描くにあたり、僕を子供にしてくれたもう亡くなった父親と母親、そして僕を父親にしてくれた妻と娘に感謝します」とスピーチした。
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18日(現地時間)の公式上映に参加し、是枝監督よりも一足先に20日に帰国、主演ドラマ「ガリレオ」(フジテレビ系)の撮影に戻っていた福山さんは「カンヌから帰国後、連日『ガリレオ』の撮影が続いてまして、コメント作成中に“寝落ち”してました。スミマセン! 是枝さん、本当に本当におめでとうございます! そしていま改めて、カンヌに連れていっていただけた喜びを実感しています。あの10分を超えるスタンディングオベーションの中で感じた『届いた!』という手応えが、審査員賞という形で監督の元に届けられたことを心からうれしく思います。是枝監督が日本に戻られたらみんなでお祝いしたいです! この作品に携わったすべての方々、そしてなにより是枝監督、本当におめでとうございます!」とコメントを寄せている。
同賞は、87年の第40回カンヌ国際映画祭で三國連太郎さんが監督した「親鸞 白い道」が受賞して以来26年ぶり、カンヌのコンペティション部門で日本映画が受賞するのは河瀬直美監督の「殯の森」以来6年ぶり。
「そして父になる」は6歳の息子が、実は出生時に病院で取り違えられていた他人の子供だったことを知らされた父親の葛藤や苦悩を描いた作品。福山さんは初の父親役に挑戦し、真木よう子さんや尾野真千子さん、リリー・フランキーさんらが出演する。10月5日に公開。(毎日新聞デジタル)
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