柴咲コウ:初監督・劇団ひとりは「女性の理想が高い」

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 劇団ひとりさんの映画監督デビュー作「青天の霹靂(せいてんのへきれき)」(5月24日公開)の試写会が14日、東京都内で行われ、劇団ひとりさん、出演した大泉洋さん、柴咲コウさんが舞台あいさつに登場した。劇団ひとりさんから、撮影中に「とにかく可愛くお願いします」といわれたという柴咲さんは、「普段からそういうキャラではないですし、自然な演技の中で“可愛さを出す”ってすごく難しかった」と振り返り、「しかもひとりさんは、女性の理想が高いんですよね」と暴露すると、大泉さんも「その理想がね、ちょっと気持ち悪いんですよ」と毒舌に乗っかり、会場は笑いに包まれた。

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 劇団ひとりさんの監督ぶりについて柴咲さんは「最初は緊張や不安もあったのですが、撮影が始まると払拭(ふっしょく)されました。演出もすごく分かりやすくて、“超スーパー監督”でした」と絶賛。その一方で、現場で劇団ひとりさんとはあいさつ以外の雑談がなかったことを明かすと、大泉さんも「本当にひとりさんはシャイ。“俺のことキライなの?”って思った。もっとしゃべってくれてもよかったのに」とぼやいていた。

 映画は、ひとりさんが自身の書き下ろし小説を映画化した作品で、天涯孤独で売れないマジシャンが、40年前の浅草にタイムスリップし、若き日の両親と出会いながら自分の出生の秘密を知るという物語。大泉さんが主人公の39歳のマジシャン・晴夫、柴咲さんが晴夫の母親・悦子を演じ、劇団ひとりさんも晴夫の父親・正太郎役で出演する。

 この日の舞台あいさつでは劇中で大泉さんと劇団ひとりさんがマジシャンコンビを演じていることから、布の向こうに大泉さんが消えて劇団ひとりさんが現れるというイリュージョンと、箱の中に入れられた劇団ひとりさんの体が徐々に縮んでいくというイリュージョンも披露。また劇中のカードマジックのシーンでは、劇団ひとりさんのこだわりにより86回もテイクも重ね、大泉さんがけんしょう炎になったという裏話も語られた。

 劇団ひとりさんは初監督業を振り返り「最初は右も左も分からない状態でしたが、大泉さんや柴咲さんに全力でサポートしてもらってなんとか完成させることができました」としみじみとし、「最初で最後の監督業だと思って、一分一秒をむだにせずに作りましたので、見てもらって気に入ってもらえたら幸いです」と観客に呼びかけた。

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