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親が先生芸人
10月31日(木)放送分
お笑いコンビ「ダウンタウン」が司会を務める「ダウンタウンDX」(読売テレビ系)。毎回豪華なゲストがハイテンポなトークを繰り広げ、オリジナリティーあふれる企画が展開され、放送開始から20年、800回を超えても、不動の人気を誇るバラエティー番組だ。3月20日に沖縄で行われた生放送の公開収録に密着し、その舞台裏に迫った。
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「ダウンタウンDX」は1993年、大阪から東京に進出し、ブレークしていたダウンタウンが、大阪のスタジオに大物ゲストを迎えて、さまざまなトークを展開するという番組としてスタート。98年10月から、大勢のゲストを招いたトーク番組の形式が定着した。初回に登場した菅原文太さんをはじめ、中尾彬さんや江守徹さんら、あまりバラエティー番組に出演していなかった大物俳優に、ダウンタウンの二人が物怖じせずに突っ込むのが受け、お笑い芸人らに混じって、毎回大物ゲストが登場する。
沖縄からの生放送は、ダウンタウンら吉本興業の芸人らが多数参加する沖縄国際映画祭と連動しており、2009年からスタートして今回で6回目となる。今回は、映画祭のメーン会場にほど近い、北谷町の公共施設が会場となった。
27人のゲストが出演する約2時間のスペシャルの生放送のため、制作、技術のスタッフ約80人が沖縄入り。中継車4台を九州から船で運び込むという総力体制だ。楽屋裏にあるダンスなどの練習室に機材を持ち込み、番組の進行、送出を行う副調整室(サブ)が作り上げられた。約200人が観覧する会場は、大がかりなセットが組み上げられ、クレーンカメラもある本格的なスタジオに造り替えられた。
放送当日、“鉄板企画”という「スターの私服」コーナーのため、専任ディレクターの中村崇さんが、出演ゲストの私服を映画祭会場などで撮影。番組宣伝のため、各種情報番組にゲスト出演者らが会場から生中継を行って、本番前から緊張感が高まった。いよいよ本番1時間前、出演者が次々と会場入りし、司会のダウンタウンが入ってくると、現場は一気に本番ムードに。そして30分前、恒例となっている西田二郎チーフプロデューサーの前説が始まり、芸人顔負けの軽妙なトークで、会場を“温め”ていく。
午後9時、放送がスタート。ダウンタウンが急造の控え室についてぼやくという公開生放送ならではのネタのオープニングトークの後、ゲストが次々と登場。CMに入ると、サブのタイムキーパーが「11分押し!」と声を上げた。トークが長引き、進行予定を大幅に超えてしまったのだ。押した時間を取り戻すため、瞬時に進行予定を調整する声が響き渡る。
今回の生放送では、視聴者のツイッターのつぶやきをリアルタイムで画面に流すという初の試みがされた。西田さんや勝田恒次プロデューサーらがサブの一角でツイッターをチェック。つぶやきで触れられたゲストを画面に登場させようと、「リアクションで○○さん抜いて!」とサブのディレクターとカメラマンに指示が飛ぶ。
「スターの私服」のコーナーでは、中村さんが昼に撮ったばかりの私服の映像をダウンタウンのトークに合わせて送り出す。勝田さんが「あれは中村さんの“職人芸”」と絶賛する技だ。そして最後のコーナー。松本人志さんのツッコミが入った瞬間、コーナー終了の効果音が入り、大爆笑の中スタッフロールが流れ、放送終了。サブにほっとした空気が流れた。
勝田さんは「ダウンタウンさんの進行のおかげで、収録でも生放送みたいだから」と話す。 さらに「スタッフそれぞれの個性があまりかぶらずに、チームとしてうまく機能している」と評する。普段からの緊張感と、チームワークが長く人気番組を続けていく秘密なのかもしれない。
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