武田梨奈:頭突きの次はブリッジで瓦割り? 映画「原宿デニール」で主演

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 頭突きで瓦を割るCMなどで話題の空手家で女優の武田梨奈さんが、東京・原宿を舞台に夢を抱く若者たちの群像劇を描いた映画「原宿デニール」(タカハタ秀太監督)で主演する。"肉食女子"の警察官役を演じる武田さんは制服姿で映画について「パズルみたいな映画です。主人公がたくさんいて、それぞれのストーリーがあって、最終的にとんでもない結末になって……」と説明。アクションが主体の作品への出演が多い中、初の群像劇に挑む武田さんに、映画の魅力と今後の活動について聞いた。

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 「原宿デニール」は、映画「ホテルビーナス」などのタカハタ監督の最新作。原宿を舞台に夢を抱く若者たちを描いた映画で、武田さんは先輩刑事との関係に一喜一憂する警察官を演じる。また、武田さんと“ダブル主演”となる原宿発の日韓5人組ボーイズグループ「BEE SHUFFLE」は、今回が映画初出演で主題歌も担当。5月16日からユナイテッド・シネマ豊洲(東京都江東区)など全国で順次公開予定。

 武田さんは、舞台となった原宿について「小中学生の頃に、母と来ていた憧れの街。何も恥ずかしがらずに自分を表現できる場所と感じていました」という。今回の役は「普段は真面目な警官をしているプライドの高い女子。裏の顔はまたちょっと違う」と表現。劇中では、BEE SHUFFLEのメンバーとの激しいキスシーンもあり、照れながらも「考えたらできないなと思ったんで、何も考えずにやらせていただきました」と語った。

 初主演映画「ハイキック・ガール!」(2009年)をはじめ、アクションがメインの作品への出演が多いが、武田さんは「最近、アクションとお芝居でやりたいのはどっちかと聞かれるんですが、私の中ではアクションもお芝居。飲んだり食べたりするシーンもアクションだと思う」といい、「女優は本来アクション俳優。分けて考えていません」ときっぱり。女子高生から変身ヒロインまで幅広い役を演じており、今回は警官役だ。気持ちの切り替えは「すごく不器用なので一度にいろいろはやれないんですが、一つに集中してガッとやるのは好きなんです。(ブルース・リーが映画『燃えよドラゴン』で語ったせりふの)『考えるな、感じろ』っていつも心の中で唱えています」と演じる際のコツを明かした。

 「原宿デニール」をはじめ多くの出演作が控え、バラエティー番組などにも多数出演している武田さん。「映画に関わって10年くらいですが、じわじわ地道にいろいろと出させていただいた。最近はアクションもの以外でも声を掛けてもらえるようになった」と喜びをにじませる。バラエティー番組は「やっぱり(CMの)瓦割りの影響が大きかった。とんでもないほどたくさんの瓦割りの仕事(が来た)。14年で300枚くらい、いろんな番組で割りました!」と笑顔で明かした。頭突きという異色の方法で瓦を割った影響で「次は何で割るんだ?とよく言われるんですが、プレッシャーを感じます……」と困り顔の武田さんだが、「手とか足とか、おしりとかで(瓦を)割る人いますもんね。(次は)後頭部で、ブリッジしながら……」と意外な方法をちゃめっ気たっぷりに語っていた。

 <プロフィル>

 たけだ・りな 1991年6月15日生まれ、神奈川県出身。空手歴13年で、琉球少林流空手道の月心会の黒帯。2008年に柴咲コウさん主演映画「少林少女」の西冬彦アクションプロデューサーの勧めで映画「ハイキック・ガール!」のオーディションに参加し、主役の座を勝ち取った。映画「祖谷物語−おくのひと−」(14年)でも主演し、東京国際映画祭「アジアの未来部門」スペシャル・メンション受賞、トロムソー国際映画祭最高賞「オーロラ賞」受賞、パンアジア映画祭「最優秀作品賞」などを受賞した。映画「少女は異世界で戦った」(14年)で主演。今年は映画「原宿デニール」(5月16日予定)、実写映画「進撃の巨人」(8~9月予定)などの公開を控える。また、1月8日からは連続ドラマ初主演となる「ワカコ酒」(BSジャパンほか)がスタート。

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