マッサン:クランクアップに玉山&フォックス夫婦感激 「愛があふれた現場だった」

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 俳優の玉山鉄二さんが主演し、米女優のシャーロット・ケイト・フォックスさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「マッサン」のスタジオ収録が19日、クランクアップを迎え、大阪市内のNHK大阪放送局で会見が行われた。玉山さんは「もう34(歳)なんですけれど、こんなオッサンに初心がかすみかけていた時期にこういう機会を与えてくださって、僕はこのマッサンが自分にとって新しい初心の場所だと思っています」と語り、「本当に愛がたくさんあふれた素晴らしい現場でした。ありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。

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 前半の方は、「現場で苦しい時も不安な時も絶対に笑顔だけは絶やさないようにと、自分にうそをつき続けていた日があった」と明かした玉山さんは、「終盤を迎えて、シャーロットとずっと芝居をしていく中で、(脚本の)羽原(大介)さんが書いた『あなたの苦しみが僕の苦しみ』というせりふを読んだ瞬間に、自分はばかげていたなと思って。とにかく背伸びしないで格好つけないで、自分らしく中盤以降は越えていこうとして、心の荷物が少しずつ小さくなって、乗り越えることができました」と撮影を振り返った。

 またフォックスさんは、「日本語であいさつを用意していましたがすべて消えてしまいました。泣かないで自分の考えていることを言う準備していましたが、涙が出てしまってすみません」と涙ながらに英語であいさつし、「本当にいい経験、素晴らしい経験をこちらでさせていただいて、この経験を糧にして生きていければと思います。特に玉山さん、マッサンに心からお礼を言わせてください。最初は、(日本での)初めての仕事なので、すごく忍耐強く、優しく、積極的にいつも私に接してくれました」と玉山さんに感謝の言葉を述べた。また、「スタッフの皆さん、報道陣の皆さんに、本当に支えられてお仕事をすることができました。皆さんのラブの大切さを、日々の収録の中で教えていただきました。大切に(母国に)持って帰りたいと思います。ありがとうございました」と語った。

 ドラマは、「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝とそのスコットランド人妻・リタをモデルにした亀山政春とエリー夫婦を、玉山さんとフォックスさんが演じている。「マッサン」とは、難しい日本語と格闘したヒロインが愛情を込めて呼んだ夫の愛称で、夢に生きる不器用な日本男児と気品あふれるスコットランド人妻という“凸凹夫婦”の人情喜劇が展開されている。

 会見には、脚本の羽原さん、同局の櫻井賢チーフプロデューサーも出席した。「マッサン」は、NHK総合で毎週月~土曜午前8時などに放送。全150回で最終回は3月28日に放送予定。

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