井上真央:「文と思い重なった」 婚礼シーン今夜放送

NHK提供
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 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、22日放送の第12話「戻れないふたり」で、井上真央さん扮(ふん)する吉田松陰の妹で主人公の文(ふみ)と、東出昌大さん演じる松下村塾の塾生・久坂玄瑞の婚礼の様子が放送される。婚礼シーンについて「何だか照れくさくて……。そこは文と思いが重なった」と振り返る井上さんと、「気が引き締まる思いがした」と語る東出さんに、撮影エピソードなどを聞いた。

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 ◇初めての白無垢&綿帽子に悪戦苦闘? 体力勝負に「最初で最後」

 「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰(伊勢谷友介さん)の妹・文が主役のオリジナル作品。文は長州藩の尊王攘夷(じょうい)派の中心人物・久坂玄瑞(東出さん)と結婚し、久坂が死去した後は、大沢たかおさんが演じる群馬県初の県令(現在の県知事)の楫取素彦(元の名は小田村伊之助)と再婚した人物。ドラマでは動乱の幕末の長州で、困難を乗り越えながら生きた文の生涯が描かれている。

 第12話では、互いに思い合いながらも言い合いばかりの文と久坂だったが、2人が引かれ合っていることに気づいた松陰と伊之助によって結婚へと導かれる。婚礼シーンで白無垢(しろむく)と綿帽子を初めてまとったという井上さん。「綿の白は女性をすごくきれいに見せてくれる色なので、いつもとは違う色味をまとって新鮮でしたし、重厚感もありました」と喜びつつ、「着付けやメイクはいつもの倍。着物もいつものよりもかなり重くて、思っていたよりも大変でした」といい、「白無垢はこれで最初で最後でいいかなって(笑い)」と冗談めかした。

 また井上さんは、新郎の久坂(東出さん)との対面を「改めて正装した姿で会うと、何だかこっちにまで緊張が移るというか、気が引き締まるというか、不思議な感じがした」と振り返り、「今まで一塾生としてずっとやりとりしていたのに急に夫婦になるのが、なんとなく気恥ずかしかった」と照れ笑い。一方、東出さんは「白無垢を着た真央さんを見た時に、芝居だったんですけれども、『はっ』って息をのみました」と美しさに目を奪われたといい、「幸せの象徴のワンシーンなので、演じていて気持ちよかったですし、普段の芝居と違う緊張感っていうのもありましたね」と婚礼シーンを感慨深げに語った。

 ◇家族そろっての式は「とてもいい思い出」 結婚を機に決意新たに

 式には文の家族もそろって出席。井上さんは「家族が集合して式が挙げられてよかったですし、皆さんがきれいだねっておっしゃってくださったのはうれしかったです」と笑顔。さらに「本当はもっと記念写真や家族写真を撮りたいなって思っていたのですが、花嫁姿でなかなか自由に動けなくて(笑い)。でも、とてもいい思い出になりました」とも話す。

 井上さんに、結婚後の文の変化を聞くと「久坂と一緒に暮らしていくなかで、少しずつ歩み寄り、『あ、夫婦なんだな』という実感が徐々に湧いてきてほほ笑ましい」と役を通して感じた印象をうれしそうに語る。一方、東出さんは「今まで照れていたことも正直に言えるようになった」と久坂の気持ちを代弁すると、「このあと徐々に気持ちを分かち合っているんだっていう、家族なんだっていうシーンも増え、家族として文を見るようになっていると思う」とも語った。

 最後に井上さんは「結婚後の文は、彼女なりの志というか、『腹をくくったら女は強いんだぞ』というのを見せられるようになってくると思います」と力を込め、「この2人が夫婦として過ごした時間はとても短かったのですが、文は『私は、あなたとともに生きてまいります』と志を久坂に告げています。この2人だからこその関係性や夫婦の絆を見せていけたらと思っています」と婚礼を経て決意を新たにしていた。

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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