オードリー春日:担当Dが語るボディービル挑戦の舞台裏 「ジム通いはフロ目的」

鍛え上げた肉体を披露する「オードリー」の春日俊彰さん=TBS提供
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鍛え上げた肉体を披露する「オードリー」の春日俊彰さん=TBS提供

 お笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰さんの約2年にわたるボディービル挑戦を追った番組「炎の体育会TV」(TBS系)の2時間スペシャルが、23日放送される。企画のスタートから春日さんに密着し、「春日さんにとってボディービルは、いいことずくめとは言わないまでも、得することの多いベストの企画だった」とも振り返る番組担当ディレクターの高木剛さんに、春日さんの素顔と、競技挑戦への舞台裏を語ってもらった。

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 ◇ジム通いの理由は「フロ」? 

 春日さんのボディービル挑戦の企画が、本格的に始動したのは2013年春頃のことだった。以降、週3~4日ほどのペースでスポーツジムに通い続け、昨年5月に行われたボディービルの大会「東京オープンボディビル大会」では、ボクシングで言うところの「スーパーヘビー級」にあたる「75キロ超級」でエントリー。予選敗退を喫するものの、その後もジム通いは続けられ、今月10日に開かれた同大会では「75キロ以下級」で再チャレンジ。5位入賞というリベンジを果たした。

 企画立ち上げ当初は「春日さんも『面白いだろうな』くらいの感覚だったと思う」と話す高木さん。「皆さん勘違いなさっているようですが、春日さんはストイックキャラではない」と前置きし、「ご存じのように春日さんの住む部屋にはフロがない。ボディービルは体を鍛えますから当然汗をかくので、ジムにはすごくいかしたシャワールームやサウナ、フロがあるんですね。春日さんにとってジムは、体をキレイにするのにこの上ない恵まれた環境が整っていた。途中からジム通いはフロ目的というか、生活サイクルの一部になっていたはず」と語る。

 また高木さんは「春日さんはもともと“ドM”で、春日さんのM気質が企画にハマったのも大きかった」ともコメント。その上で「もちろん食事制限とか大変な思いをしたと思うし、本当に頑張ってはいました。その努力は並大抵のものではなかったですし、普通の人ではありえないもの。でも春日さんは、その普通じゃない部分を『みんなに笑ってほしい』と言うんですよね。『お前、何やっているんだ』って突っ込まれたいらしくて」と感心する。

 ◇ボディービル業界が熱視線も…

 努力の甲斐あって春日さんの体脂肪率は、企画スタート時の25.6%から10.8%まで減り、2年目の「東京オープンボディビル大会」で5位入賞と結果も残した。高木さんは「1年目は相当つらかったと思いますし、2年目に関して僕らも無理強いはしなかったので、この結果はまさにミラクル。ボディービルって通常5~10年かけて体を仕上げるんですけど、春日さんは2年でやってしまった。実際にボディービル業界から『すごい』って声が上がりましたが、本人はとんでもないことをやったという感覚はない」と話す。

 高木さんは「実はこの企画はお笑い芸人にとってデメリットしかない」と明かすと「筋肉をつけたあと減量が必要だから、水分がとれないので声も出なくなる。しょっちゅう眠くなるらしくて頭も回らない。なのに春日さんの場合だと『声、小さい!』とか突っ込まれて笑いになる。そういう意味でもベストの企画なんです」とあきれ顔。さらに「春日さんが最近よく口にするのが『ボディービルダーが漫才をやっている』『ボディービルダーがひな壇に座っている』って言葉で、それを『みんなにも笑ってもらいたい』って言うんです」と「笑い」に対するブレない姿勢も明かしてくれた。

 ボディービルと同じく番組企画で始めた水泳競技「フィンスイミング」では日本代表にも選出。いまや「アスリート芸人」としての地位を確立しつつある春日さんだが、高木さんは「6月にはフィンスイミングの大会がありますが、春日さんにとっていわばプール通いもフロ。『浴びてきます』って言ってプールに行くくらいですから(笑い)。とにかく収録後にフロが付く仕事が大好きなので、春日さんの中では、渓流下りとかの“水モノ”企画くらいの感覚かもしれませんね」と笑っていた。

 「炎の体育会TV 2時間SP」は、23日午後6時55分から放送される。

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