薬屋のひとりごと
第36話 華瑞月
3月28日(金)放送分
第153回芥川龍之介賞(以下、芥川賞 )と直木三十五賞(以下、直木賞)の選考会が16日、東京都内で行われ、芥川賞にお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの「火花」(文藝春秋)と羽田圭介(はだ・けいすけ)さんの「スクラップ・アンド・ビルド」(文學界3月号)が同時受賞した。又吉さんの受賞会見の主な一問一答は以下の通り。
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本当にすごくびっくりした。とにかくうれしいです。ありがとうございました。
いつもテレビで太宰が好きと勝手に言っていて、言ったときには必ず三鷹にお墓参りに行っている。今月は2回行きました。
僕の小説(を読ん)で合わなくて他の小説を読まないというのではなくて、みんなで責任とっていこうというか、僕の作品でジャッジしないでほしい。小説は100冊を読んだら絶対に好きになる。そこまで頑張ってもらいたいですね。
うそみたいな感じですけど。似合ってますかね、金びょうぶ?(記者:戸惑った表情に見えます) これだけ緊張することはないですね。
--芥川賞はダブル受賞ですが、羽田圭介さんに対して。
すごくうれしいです。羽田さんはいろんなところで(「火花」を)紹介してくださって、プロの作家が偏見なしで紹介してくれるのがうれしい。
--芥川龍之介に憧れているといつもおっしゃっていましたが、芥川龍之介が又吉さんの受賞を見てどんな言葉をかけると思いますか。
芥川はおそらく僕みたいな髪形のやつは嫌いだと思う。べートーベンが天才ぶってると書いてあった。僕は顔と髪形おうて(合って)んなと思っていた。そんな厳しい一面を持っている人で説得力があるので、あいつ又吉の感じをやってるんちゃうかといわれると思います。(褒めてもらう自信は)ないです。
僕のことをふざけてみんな先生といいますが、本気で先生と呼ぼうとしているのは相方の綾部(祐二さん)だけ。本気で呼ぼうとしているのは感謝してます。
とくに注目していただくのは芸人としてありがたいことで、不都合は感じない。コンビでやっているので。
綾部は今、仕事中みたいで、連絡はくださったみたいで。敬語使ってしまいましたが。
候補にしていただけるという連絡をいただいて驚いたのと喜びがあった。自信はなかった。ゼロ。ゼロですと言っていたけれど朝から緊張したりしていた。どこかには期待していたのでは。
小説を書く前はすごくおびえていた。急に書きたくなって書いた。書いていたときは楽しかった。広い表現、いろんなことできる分野だし。
生活は街を歩いていても声を掛けてくれる方が多い。それまで「死神、死神」と言われていたのがちょっと変わったかな。
芸人を100でやってそれ以外の時間で小説を書く。その姿勢を崩さないようにしたい。どちらにとってもそれがいいと思う。
お笑いはライブをやってきた。お笑いでできないこと、コンビでできないこと、それが文章書くときの一歩目になる。(次を)書きたいなという気持ちはあります。
書いてみませんかという声を掛けていただいたのが大きい理由としてありますね。急にテンション上がったというか。ジャッキー・チェンの映画を見た翌日に階段を走りながら駆け上がりたくなる、その感じです。
せっかく書いたのでいろんな方に読んでもらいたい。さっきも言いましたけど、僕のを読んで別の人のを読んで、本読む人が増えたらいいな。
芸人なので、お笑い、文学、演劇、どんどん盛り上がってくれたらいいなと思います。
お笑いで不自由なところは、お笑いもわりと何をやってもいいというところがあるんですけど、子供のようなことをいうと、自分が2人とか3人に瞬間的になれたら幅が広がる。ライブでいうと自分の体でやるしかない。映像はそれができるけれど……。そんなに不自由はないけれど、いうたらあかんこととか人によって感じ方違うので、小説も同じ。
お笑いはライブだとすぐに「笑ってへんな」と思ったら変えたり、小説は変えられませんけど、そこの違いはある。
散歩しながら頭の中に言葉が出てくる、なんでもないようなことから文章が出てくることがある。
本当にたくさん集まっていただいてありがとうございます。お読みでない方がいらっしゃったらぜひ読んでみてください。
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