アイドルグループ「乃木坂46」の生駒里奈さんの初主演映画「コープスパーティー」(山田雅史監督)が8月1日に公開される。今作は、15年以上にわたって人気を誇り、コミカライズやアニメ化もされたホラーゲームを基に実写化。生駒さんのほか、俳優集団「D-BOYS」の池岡亮介さん、モデルの前田希美さんら若手キャストが数多く出演し、「ほんとうにあった怖い話」シリーズなどホラー作品中心に活動する山田監督がメガホンをとった。同ゲームの歴代シリーズの主題歌を担当してきた歌手としても活動する声優の今井麻美さんが、映画でも新曲「BABYLON~before the daybreak」で主題歌を担当する。
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高校生最後の文化祭が終わり、中嶋直美(生駒さん)は幼なじみの持田哲志(池岡さん)らクラスメートと後片付けをしていた。すると怪談が好きな篠崎あゆみ(前田さん)が、転校していく鈴本繭(美沙玲奈さん)のために、「ここにいるみんながずっと友達でいられる」というおまじなじ「幸せのサチコさん」を提案。しかし、それは呪いの儀式で、過去に凄惨(せいさん)な殺人事件があった廃校の天神小学校へといざなわれてしまい……というストーリー。
今作の原作となったゲームシリーズも怖さには定評があったが、実写映画にもその恐怖感は受け継がれていて、しっかりとホラーしている。ただし、血しぶきや内臓といった描写も多々あるので、苦手な人は少しきついかも。そういった多少の残虐シーンがあるのはもちろんなのだが、キャストの怖がる演技がホラーを楽しむ上では欠かせない。生駒さんや前田さんらが迫真の怖がりぶりで、見ているこちらにまで恐怖心が伝わってくる。今作の怖さはそれだけにはとどまらず、友情や嫉妬(しっと)など次第にむき出しになってくる登場人物たちの本性といった別の恐怖も盛り込まれている。呪いの謎を解いていく展開で、ストーリー部分でも楽しませてくれる。恋愛禁止のアイドルグループにいる生駒さんが、男子に寄り添う演技をするところはとてもキュートで、ドキドキさせられる。シネ・リーブル池袋(東京都豊島区)ほか全国で順次公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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