タワーレコード新宿店のアニメ担当バイヤー・樋口翔さんが、アニソンの売れ筋や販売現場の生の声をお伝えする「新宿アニソンスコープ」。洋楽の聖地として知られるタワレコの中で、アニソンが充実し、巨大なPOPの展示やインストアライブを開くなど業界注目の新宿店の20～26日の1位は、人気ソーシャルゲーム「THE IDOLM@STER SideM」キャラクターソングシリーズの第4弾「THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE 04 High×Joker」でした。

あなたにオススメ

次期朝ドラ「あんぱん」　やなせたかしさん夫婦がモデルの「愛と勇気の物語」

　◇先週の結果

　今回は2位にも「THE IDOLM@STER SideM」キャラクターソングシリーズの第3弾「THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE 03 Beit」が入って、「アイマス」の“ワンツー”達成となりました。「THE IDOLM@STER SideM」は女性向けコンテンツとしてブレークしていて、実際に両CDの購買層は圧倒的に女性が多かったのですが、中には「KANAーBOON」のような若い邦楽のバンドを普段、聴いているようなファンもいて、意外な支持層の広がりを感じました。

　店舗としても両CDを「実在するグループ」の作品として展開させていただいて、ファン側も二次元を超えた存在として、より身近にとらえてくれているのかもしれません。タワーレコードに限っての話なのかもしれませんが、邦楽バンド好きの流入は興味深い動きでしたね。いまや“ビッグネーム”の水樹奈々さんを抑えてのワンツー達成の要因の一つといえるのかもしれません。

　4位に上坂すみれさん、5位に内田彩さん、6位に南條愛乃さんと人気声優の作品が順当に入りました。上坂さんに関していえば「人気声優」の枠に収まらない幅広い層からの支持を集めていて、上坂さん自身もヒカシューやYMOあたりのファンであったことを公言していますし、今後も発信力の強い、2000年代のマルチアーティストとしての活躍が期待されています。ぜひ注目してほしいです。

　◇今週の動向

　　アニメ「進撃の巨人」で人類最強の兵士・リヴァイ兵長の声を担当するなど人気の声優・神谷浩史さんのミニアルバム「ハレゴウ」、アニメ「ラブライブ！」の星空凛役で知られる声優の飯田里穂さんのデビューアルバム「rippi－rippi」、アニメ「戦姫絶唱シンフォギアGX」のエンディングテーマを収録した高垣彩陽さんのシングル「Rebirth―day」といったタイトルが注目です。

　◇タワーレコード新宿店アニソンコーナーランキング

1位　「THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE 04 High×Joker」　High×Joker（THE IDOLM@STER）　シングル

2位　「THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE 03 Beit」　Beit（THE IDOLM@STER）　シングル

3位　「Exterminate」　水樹奈々　シングル

4位　「Inner Urge」　上坂すみれ　シングル

5位　「Blooming！」　内田彩　アルバム

6位　「東京 1／3650」　南條愛乃　アルバム

7位　「それが声優！」　イヤホンズ　シングル

8位　「ニンジャスレイヤー フロムコンピレイシヨン 忍」　Various Artists　アルバム

9位　「Discovery Collection」　SCREEN mode　アルバム

10位　「ヤマイダレdarlin’」　May’n　シングル

※左から順に、タイトル、アーティスト

　◇プロフィル

　樋口翔　タワーレコード新宿店7階（邦楽・販売促進）アニメ担当バイヤー。2014年に町田店から異動。「今回8位に入った『ニンジャスレイヤー フロムコンピレイシヨン 忍』も今後タワレコでプッシュしていきたいアイテム。アニメの世界観を音楽としてしっかりと描けている、おすすめの一枚です」