俳優の中村蒼さんが、10月からスタートする西島秀俊さん主演の連続ドラマ「無痛～診える眼～」（フジテレビ系）に出演し、役作りのために頭髪を剃（そ）りスキンヘッドにしたことが22日、明らかになった。患者の外見から病気を見抜く「神の診察眼」を持つ町医師の姿を描いた同作で、中村さんは先天性無痛症で無毛症の患者・イバラを演じる。中村さんは生まれて初めて頭髪と眉毛を剃ったという。

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　中村さんは「（僕が演じる）イバラはすごく特殊な役どころで、自分でも、どういうふうに役をスタートしていこうか悩んでいた」といい、「見た目を変えることで、イバラを演じる素地ができたかな、と思います。見た目からまずはイバラに近づいていけたので良い機会になりました」と話している。さらに「ビジュアルばかりにとらわれ過ぎずしっかり内面を作っていきたいなと思っています」と意気込みも寄せている。

　ドラマは現役医師である久坂部羊さんの医療サスペンスミステリー小説「無痛」（幻冬舎文庫）が原作で、オリジナルの要素も取り入れた、「神の診察眼」を持つ医者の活躍を描く1話完結型のストーリーとなっている。キャストには、伊藤淳史さん、石橋杏奈さん、浜辺美波さん、津嘉山正種さん、浅田美代子さん、伊藤英明さんも出演。「アンフェア the special～ダブル・ミーニング 二重定義～」などを手がけた大久保ともみさんが脚本を担当する。

　ドラマの貸川聡子プロデューサーは「（イバラ役は）最も悩んだキャスティング」といい、「この作品の持つある種のいびつさやひりひりした部分を象徴するキャラクターで、普通のキャスティングでは難しいと思っていました。爽やかな好青年というイメージだった中村さんが、映画などでかなり振り切った演技をしているのを見て、実は彼の中に特殊性があるのでは、と思い、この役をオファーしました」と振り返り「髪の毛を剃る、というむちゃな要求を快く受けてくださった」とコメントしている。

　ドラマは、10月7日から毎週水曜午後10時に放送。初回は、午後9時57分～11時9分の拡大版。