山本舞香:歌が苦手でソロ歌唱「すごい嫌だった」 「初音ミク」から生まれた卒業ソングに感涙

主演映画「桜ノ雨」のイベントに登場した山本舞香さん
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主演映画「桜ノ雨」のイベントに登場した山本舞香さん

 女優の山本舞香さんが30日、東京都内で開催中のアジア最大級の映画祭「第28回東京国際映画祭」(TIFF)のパノラマ部門上映作品「桜ノ雨」(ウエダアツシ監督、2016年3月公開)のイベントに登場。主人公の女子高生・未来(ミク)を演じ、劇中で歌を披露している山本さんだが、実は「歌が苦手」といい、「ソロパートがすごい嫌だった」と明かし、ウエダ監督らの笑いを誘った。

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 それでも山本さんは「練習を重ねて、先生にも教えてもらって、歌が好きになって、前進することができた」とうれしそうな笑顔。ウエダ監督から「未来は歌がうまくない設定で、演じているんだろうな、本当はもっとうまいんだろうなって思っていました」とからかわれる場面もあった。そんな山本さんだったが、映画の題材となっている音楽ソフトが生んだ中高生の定番卒業ソング「桜ノ雨」の生披露では、感極まって目に涙を浮かべていた。

 「桜ノ雨」は、2008年にボカロPのhalyosyさんが歌声合成ソフト「初音ミク」を使い、ニコニコ動画で発表した曲で、動画の再生数は3000万回以上を記録。09年から中高校の卒業式で歌われるようになり、若い世代の間では定番の卒業ソングとして知られている。映画は、12年に発売されて20万部を発行した同名の小説版(PHP研究所)が基で、自然に恵まれた小さな町の高校合唱部を舞台に、自分だけが取り残されてしまっているような不安を抱える17歳の少女が、部活や友情、恋愛を通して、少しずつ手探りで自分の居場所を見つけ出そうとする姿を描いている。

 今作が映画初主演となる山本さんは「うれしかったけど、プレッシャーもあった。原作の未来とは違う未来を演じようと思った。初めての内気な役で、役のふり幅が増えて、いい経験をさせてもらいました」と振り返っていた。イベントには山本さん、ウエダ監督、halyosyさん、浅香航大さん、広田亮平さん、久松郁実さんも登場した。 

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