シンガー・ソングライターの中島みゆきさんが原作、脚本、音楽、作詞・作曲、演出、主演を務める「夜会」を映像化した劇場版シリーズの最新作「中島みゆき 夜会VOL.18 『橋の下のアルカディア』-劇場版-」が20日、公開される。2014年11月15日~同年12月16日に赤坂ACTシアター(東京都港区)で上演された「夜会VOL.18『橋の下のアルカディア』」を映像化した。
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中島さんが1989年から続けている「夜会」シリーズも、今回で18度目を迎えた。「夜会VOL.18 『橋の下のアルカディア』」は、08~09年に行われた「夜会VOL.15『~夜物語~元祖・今晩屋』」以来6年ぶりの書き下ろし作品。劇のせりふとして挿入される歌は、2014年11月12日発売のアルバム「問題集」に収録された5曲を含む書き下ろしの過去最多の46曲が使用されている。歌手の中村中さんやミュージシャンの石田匠さんが共演しステージを盛り上げた。この年は東京・赤坂ACTシアターのみで上演され、音楽監督は瀬尾一三さんが担当した。
もはや風物詩的なものとして定着した印象もある「夜会」シリーズは、中島さん自らが原作に始まり、脚本、作詞・作曲、演出を手がけるだけでなく、美術や衣装、舞台セットに至るまでほとんどすべてに関わっていることに驚かされる。特に第18弾となる今作は、小劇場的な空間で開催され、コンサートや演劇のテイストも感じさせつつも、それまでとは異質なステージに仕上がっている。細部にまでこだわりを感じさせるステージは、映像化され大きなスクリーンで見ることで、注目シーンやせりふや挿入歌となっている歌をよりフィーチャーして味わえる。ライブとはひと味違う中島さんの姿も十分に堪能できる。20日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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